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「死刑になりたくて、他人を殺しました」 彼らがひとりで死ねない理由

インベカヲリ★

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784781620824
ISBN 10 : 4781620825
Format
Books
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

死刑という「安息」―。なぜ人を殺すことでしか彼らの思いは遂げられなかったのか。各界の研究者、加害者とかかわる10人へのインタビューから真の姿、求めていたものを探る。

目次 : 第1章 加害者家族を救う人/ 第2章 自殺と他殺を受け止める人/ 第3章 死刑囚と寄り添う人/ 第4章 「傷つけたい」思いと対話する人/ 第5章 「生きづらさ」に向き合う人/ 第6章 「死刑になりたい」殺人犯を支え続けた人/ 第7章 家族と嗜癖から人間を見る人/ 第8章 社会と犯罪の関係を研究する人/ 第9章 死刑を執行する人

【著者紹介】
インベカヲリ★ : 1980年、東京都生まれ。写真家。短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会賞新人賞を受賞。ノンフィクションライターとしても活動しており、「新潮45」に事件ルポなどを寄稿してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    「死刑になりたくて人を殺した」とは、最近よく耳にする無差別殺人者の言だ。なぜ彼らはそんな境地に至るのか。犯罪者と接触する家族支援者、友人、相談者、学者らのインタビューを通じて「常識にこだわりすぎる性格」の「まじめでやる気はあるが他者との共感性の低い」人が「原因不明の窮地で不安のあまり精神的に追い込まれ」て「行くところがなく行き詰まった」のに加え「生活苦など貧しさから攻撃性が高まった」が「他人に注目されたい現代人」は「誰にも知られずひっそりと自殺することができない」ため凶行に走るというプロセスが見えてくる。

  • gtn

    「秋葉原無差別連続殺人事件」犯人加藤智大の友人、大友秀逸氏が、人を殺したいという者へのカウンセラーを続けている。氏自身、自殺未遂を何度も繰り返したとか。職場の同僚だった加藤とも、惹きあうものがあったのだろう。氏はそれを、「周波数」と説明する。誰でも皆、承認欲求がある。それが満たされなければ、一線を超えることがある。それを防ぐには「話を聞いてほしい」という欲求を満たしてあげること。聞き役に徹すること。氏の信念は正しい。

  • itokake

    人はどのような存在か。そんなことを普段は考えない私が、自然に人について考えていた。無差別殺傷犯という極端な存在を通すことで、人が見えてくるとは…。本書はインタビュー集で、ルポではない。だが、インベ氏と編集者がもつ驚きの共通点ゆえ、不思議なデトックス効果を感じる魅力的な本になっていた。なぜ写真家インベ氏が、唐突に新幹線無差別殺人という事件ルポを前作で書いたのか、その答えもあった。秋葉原無差別殺人の犯人加藤の元同僚で友人の大友秀逸さんの話は一部ネットで読めるが、気になった人はぜひ本書も読んでほしい。

  • K1

    NPO理事長、死刑囚の友人、教誨師、公認心理師、学生団体(元)メンバー、死刑囚の支援者、精神科医、大学教授、元刑務官へのインタビュー集ー死刑が犯罪抑止になってないことがわかる。「生きづらさ」を大なり小なり抱えているが、発露する人としない人がいて、する人の場合、矛先が自分に向かえば「自殺」。他人に向かえば「他殺」になるとー日本の自殺者数の多さは異様で、生きづらさから人生が行き詰まらないようにするために今できることってなんだろうなぁ。

  • CCC

    殺人は次々と起こるから報道も次から次へと回転寿司的に消費されているが、そうしたものを拾いなおして再考している感じがした。基本的にはやはりハードな環境が窺える。ただどうにも筆者はインタビュアーの立ち位置らしい。だから章ごとに立場が微妙に変わっていて、例えば一章で加害者家族への圧の強さを憂うことを言いながら、七章では「秋葉原無差別殺傷事件」の加害者母を詰めるようなことを言っていたりする。多面的ではありそう。でもまあこの本は考えてくれる本というよりは、一緒に考えるための本という方が近いのかもしれない。

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