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彷徨 あなたが選ぶ赤い靴の冒険 アジア文芸ライブラリー

インタン・パラマディタ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393455135
ISBN 10 : 4393455134
Format
Books
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

作家・松田青子さん推薦!
「「ゴール」も「正解」もない世界で、
どんな未来が待ち受けていようとも、
赤い靴を履き、けもの道を行く。
あらゆる「境界」の前で足掻く。
どうしたって痛い。
どうしたって傷つく。
それでも「自由」には抗えない。」

逃げ出してしまいたい。そう願っていたとき、ジャカルタで英語教師をしている「あなた」は悪魔から赤い靴を譲り受ける。冒険に連れて行ってくれるその赤い靴を履いて、どこへ行って何をするかはあなた次第。ニューヨークで成功を収めるのか、カリフォルニアで観光客になるのか、アムステルダムの歓楽街に迷い込むのか、決して止まることのない列車に乗るのか‥‥物語の展開はあなたが決める、ゲームブック形式の長編。インドネシアのフェミニズムの旗手による移動と境界をめぐる傑作。英国PEN翻訳賞受賞作。

装幀:佐野裕哉 装画:Genie Ink

【著者紹介】
インタン・パラマディタ : 1979年、インドネシア西ジャワ州バンドン生まれ。インドネシア大学卒業後、カリフォルニア大学で修士号を、ニューヨーク大学で博士号を取得。現在はシドニーのマッコーリー大学で教鞭を取っている。学術研究と並行して、フィクション作品を発表。主な作品は、短編集Sihir Perempuan(『女の魔法』)、Malam Seribu Jahanam(『千の業火の夜』)など。『彷徨』の英訳The Wanderingで英国PEN翻訳賞受賞。フェミニストとしても旺盛な活動を行っており、インドネシアのフェミニスト詩人たちの英訳詩集を編集して英国にて出版。インドネシアでのフェミニズムや脱植民地化をめぐる活動を行うグループ「女性の思想学校」の設立・運営者のひとりであり、国内外でフェミニズムや文芸をめぐるさまざまなイベントに携わっている

太田りべか : 1964年、兵庫県宝塚市生まれ。1995年よりインドネシア在住。主に日本の文芸作品のインドネシア語訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ

    タイトル通り一種のフラヌール小説とも言えるのだが、ゲームブック形式を取っているため、読者は主人公の人生を操作する感覚で体験できる。「あのときああしていれば…」と、別の分岐に戻ることも可能でありながら、敢えて戻ることを許さず現実的に複数あるエンディングへと突き進むことも可能である。選択と冒険を通して現代の女性が得難い真の”自由”を体感すると共に、読者自らの中に備わっている無限の可能性を発見することも出来る傑作。全ての「おしまい」を読まないことでもまた別の価値が生まれるとても稀有な作品だ。

  • rinakko

    素晴らしかった。“悪い女の子は彷徨する”——冒険の呼び声に抗えず。“あなた”の彷徨先を選んで見届ける、それは何て楽しい時間だったことか。幾度か訪れる人生の“分かれ道”、悪魔から譲り受けた赤い靴がある限り歩くことを止められないけれど、それもまた“あなた”(私)次第だ。より自分らしくより自由な選択なんてわからない。好奇心が先走っても痛い目に合う。でも、一度は赤い靴を履かずにいられようか。すべての鏡は扉、庭の小人の誘拐、姿を変える鼠の王、スノードームの世界、ドロシーの靴…、離れ離れの世界に鏤められた符牒が響く。

  • isbm

    ★★★

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