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より大きな希望 はじめて出逢う世界のおはなし

イルゼ・アイヒンガー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784885880919
ISBN 10 : 4885880912
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「すべてが青一色になる場所があるってことを信じ続けるんだ。何があろうとも、だよ」―ナチス・ドイツ合邦期のウィーンを舞台に、“青一色の世界”を探しもとめる少女エレンの軌跡を描いた物語。作家の自伝的要素に、歴史、宗教、伝説、民謡を織りまぜた10の断章が、イメージ豊かな幻想世界を紡ぎだす。ユダヤ系女性作家イルゼ・アイヒンガーの、最初にして唯一の長篇小説(1948年作品)。妖精文庫版より35年の時を経て、新訳にて復刊。

【著者紹介】
イルゼ・アイヒンガー : 1921年、ウィーン生まれ。第二次世界大戦後、大学で医学を学び始めるものの、『より大きな希望』の執筆に専念するために中退。1948年にアムステルダムで出版され一躍有名になり、1952年にグルッペ四七賞に輝いた短篇「鏡物語」(『縛られた男』所収)で、その名を不動なものにした。1980年代以降は執筆活動を休止していたが、今世紀に入ってから矢継ぎ早にエッセー集を発表し、人々を驚かせた。2016年11月11日、ウィーンに没する

小林和貴子 : 1979年、東京生まれ。慶應義塾大学、ハンブルク大学で学ぶ。現在、学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科准教授。二十世紀ドイツ語圏文学、オーディオドラマやオーディオブックを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きゅー

    第二次大戦下のウィーンが舞台。しかし本作は歴史的事実と聖書の世界、少女エレンの主観世界をモザイクのように重ね合わせることで奥深い物語を創造している。殊に、ユダヤ人少年少女たちの過酷な生活が、幻想的で澄明な美しさで描かれている様子は奇跡を見るようだ。この物語の最高潮は、子供たちによる深夜のクリスマス劇の場面だと思う。ヘロデ王による幼児虐殺の場面をユダヤ人の少年少女が真っ暗闇の中で、誰に見せることもなく、ただ自分たちのために演じる場面には鳥肌が立った。

  • メセニ

    舞台はナチス・ドイツ合邦期のウィーン。迫り来る闇の中、少女エレンは「星」を追い求めていた。「星」とは何か。それはユダヤ人としての烙印であり、あるいは希望の象徴でもあった。相反する二重の意味の狭間、亡命する道を断たれたエレンは、現実のそれとは違う手段での救済を想う。自らの署名で発行されたビザ、そのある種の越境は如何にしてなされたのか。一人の少女が自らの生を証明しようとする軌跡を描く。ーー作者の自伝的要素の強い作品ではあるが、その他、歴史、宗教、民謡など、様々な次元を行き来する語りはとても奥深い。なかでも、→

  • びっぐすとん

    図書館本。初読作家さん。『初めて出逢う世界のお話』シリーズ。うーん、合わなかった。日本語がこなれてなくて読みにくい。ドイツ語の掛け詞とかを意識した意図的なものは良いとしても日本語に日本語のルビがつくのはな〜。大きな熱量は感じるんだけど、エレンの言ってることが支離滅裂で、頭がおかしくなりそう。精神的に境を越えてしまって いて、もはや見えているものが違うとしか言い様がない。理解出来ないのは自分が極限に追い込まれていないからだとしたら、それはそれで良いことかも。よくわからないけど圧倒された。精神的ダメージ大。

  • Mark.jr

    第二次世界大戦下の過酷な現実を、幻想的な描写や神秘的要素で乗り越えようとした作品。しかし、非常に筋の抽出が難しい作品でもあります。

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