アメリカ合衆国における宗教の諸相

『日本奥地紀行』の著者による、１９世紀中頃アメリカ合衆国における信仰復興運動（グレイト・リヴァイヴァル）の調査報告。奴隷制度をめぐって自由州・奴隷州の混乱うずまく、南北戦争直前の合衆国の姿を浮き彫りにし、教会の立場を鋭く問いかける。本邦初訳。

目次 : 第１章　はじめに/ 第２章　合衆国の地域的諸特性/ 第３章　合衆国の教会/ 第４章　合衆国の非福音主義教会/ 第５章および第６章　ニューイングランド/ 第７章　南部諸州と奴隷制度/ 第８章　西部の諸相/ 第９章　合衆国の説教の諸特性/ 第１０章　総評/ 結論

【著者紹介】
イザベラ・バード : イザベラ・ビショップ夫人。１８３１〜１９０４。ヴィクトリア時代のイギリス人。世界の西洋人の行かないところを独りで旅するレディ・トラヴェラーで、女性で最初の英国王立地理学会特別会員となった。アメリカ・カナダ、オーストラリア、ハワイ諸島、日本、ペルシャ、インド、チベット、朝鮮、中国、ウラジオストック、モロッコを旅行して、その旅行記を残した。日本へはチャールズ・ダーウィンの勧めでやって来て、森有礼、新島襄などと親交を持った

高畑美代子 : 弘前大学大学院地域社会研究科単位取得（博士課程）。日本英学史学会会員

長尾史郎 : 明治大学名誉教授（経済学専門）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）