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イザベラ・バードのハワイ紀行 平凡社ライブラリー

イザベラ・バード

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582768688
ISBN 10 : 4582768687
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『日本奥地紀行』で知られるイザベラ・バード。旅行作家としての彼女の地位を不動のものとしたのが、ハワイの自然と人々の暮らしを描いた本書であった。青い空と白い波―絵のように美しい風景だけでなく、濁流の渦巻く川を馬で渡ったり、灼熱の火口に近づいたり、密林を抜けて渓谷を訪ねるといった冒険、そして、穏やかで思いやりあるハワイの人々の暮らしまで、七カ月にわたる「常夏の島、ハワイ」での滞在を描いた力作。古き時代のハワイが、生き生きとよみがえる!

目次 : オークランド、郵便蒸気船ネヴァダ号、南洋のハリケーン、南太平洋の無風帯、北回帰線/ ホノルル初見、熱帯の植生、ヌウアヌ・パリ、女性の乗馬、ハワイアン・ホテル、太平洋の楽園、蚊/ オアフの安息日、大儀式、突然の出発、他の島々への旅、マウイ島、論争、ハワイ島の風上、ポリネシアの楽園、ヒロの魅力/ ヒロの美しさ、ヤシの木とバナナ、初めてのハワイ式乗馬、ヒロ探訪、タイタス・コーン師/ 火山へ旅立つ装備、騎士の出立ち、ウバ、火山への道、闇の中の光、キラウエア火口、ペレの館、クレーター・ハウス/ 困った王様、ロミロミ、火山の華々しい可能性/ ヒロの住まい、ヒロの世間話、外国人の生活、国民食、ピリキアとアロハ、波乗り/ 風下のハワイ島、ガルチ、メキシコ式鞍、オノメア、サトウキビ農園、砂糖製造、一般の関心事/ エフィ・オースティン、ハワイの家政、食物と服装、シダ採集、原生林/ 孤立、地元の学校、野生児、ボラボラの家族、夜更かし、歓待、夕べの祈り〔ほか〕

【著者紹介】
イザベラ・バード : 1831‐1904。イギリス、ヨークシャーのバラブリッジに生まれる。病弱な幼少期を経て、23歳のときに医師のすすめでアメリカとカナダを訪れる。2年後、初の旅行記『英国女性の見たアメリカ』を出版。40歳を過ぎてから本格的な旅行を始め、オーストラリア、ハワイ諸島、ロッキー山脈、日本、朝鮮、中国、マレー半島、チベット、ペルシャなどを訪ね、生涯の大半を旅に費やす。62歳で英国地理学会の特別会員となる

近藤純夫 : 1952年、札幌生まれ。エッセイスト、翻訳家。趣味の洞窟調査でハワイ島へ通い、その後、ハワイ火山国立公園のアドバイザリー・スタッフとなる。極地でのフィールドワークと、ハワイの自然に関する講座や講演、執筆などを並行して行う。ウェブサイト「ホロホロ.ワールドカワラ版」で特集頁を担当する。この他、Facebookで毎日、ハワイ情報を発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    1873年のハワイを伝える31の妹への手紙からなるこの書は、イギリス人女性旅行者イザベル・バードが世に出るきっかけとなった本でもある。41歳のとき転地療養のため7か月にわたり「地上の楽園」の各地を旅した。当時のハワイはアメリカに砂糖産業で支配されていた時代。彼女は馬でハワイ島からカウアイ島・マウイ島・最後にワイキキでハワイの生き生きとした女性たち、驚異的な大自然に触れ、その虜となる。馬でワイピオ渓谷の600mもの断崖を登り、キラウエア火山の噴火を目の前で見たり、その冒険譚には頁をめくる手が止まらない。

  • きいち

    森に分け入り谷を渡り火山登りまくったハワイ滞在6カ月、なんだかバードは思い切り冒険家。来日7年前、まだ独立王国だったハワイ。著書があったとはいえ療養目的での旅行、それがハワイの自然を探索するうちに生まれ変わっていったのだろうか、描写はもはや紀行作家のものだ。◇「先住民」をちゃんと個人としてフラットに見る目線は来日時と共通ではあるものの、日本紀行と比べるとずっと人への興味は薄い。特にヘイアウはじめハワイの文化的伝統への冷淡な目線には驚かされる。◇激減する人口、短命の王家。ああ、併合に至るしかなかったのか…。

  • ぽてちゅう

    バードさんらしからぬ都会的?な旅。医師の勧めで転地療養を始めたことを思い出すまでモヤモヤ読書だった。常夏の島ハワイ。カラフル。さすが彩度も明度も高い。青々とした森、銀色の海の煌めき、鮮血の色の花、絶壁が形づくる灰色の尾根、バナナの林を轟々と流れる渓流、昼の噴煙は夜に火焔の柱に。明るくおおらかな人々。アロハの精神とマイカイ、マイカイ(OK、OK)。この地は純粋に「療養旅行からの探検」であり、今まで読んだ日本と朝鮮は「探検からの冒険」だったと考えれば納得。恒例バードさんVS昆虫(ゴキブリ)の描写も見逃せない。

  • pitch

    文庫なのに2000円近くするけど、これは面白かった!日本奥地紀行のイザベラバードによるハワイ旅行記。とは言っても、やってることは探険に近い。ハワイの島々を貪欲に隈なく回り、当時まだバンバン火を噴いてるハワイ島の三つの火山に次々登って行く。その行程もスリリングだけど、現地の人たちとのやりとりも面白かった。キラウエアとかワイピオとかは行ったことあるので、当時の様子など想像するのも楽しかった。

  • ひでお

    バードの本作での旅行先はハワイ。日本人にもなじみのハワイがまだ独立国だった時代の旅行です。病気療養のはずなのに、冒険というか無謀というか、今では立ち入り禁止になりそうな噴火口のすぐ近くまで(馬で!)登山したり、大変な旅です。こういうスタイルは19世紀だからこそできたものなのかなと思います。またこの時代の価値観や原住民に対する意識も端々に出てきますが、そういう時代なので割り切って読むべきでしょうね。本書は訳も読みやすく、これからハワイに旅行したい人にもおすすめ。個人的にキラウエア火山に一度行ってみたいかな。

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