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ISBN 10 : 4588640054
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1930年代のスターリン体制下で粛清され、戦後の西側世界でその理論的業績を高く評価されたソビエト・ロシアの経済学者ルービン。代表作『マルクス価値論概説』と対をなす本書は、草稿が2011年に初公刊された貴重な論文であり、さらにルービンの仕事の歴史的意義を詳説する編者ヴァーシナ氏および訳者による論考、ドイツ語訳版の解説等も併録する。20世紀経済学史への貢献。
目次 : 1 マルクス貨幣論概説(マルクスにおける価値の理論と貨幣の理論/ 貨幣の必然性/ 商品の使用価値と交換価値のあいだの矛盾の結果としての貨幣/ 貨幣の発生/ 貨幣と抽象的・社会的労働/ 価値尺度/ 流通手段/ 蓄蔵貨幣)/ 2 イ・イ・ルービンと草稿「マルクス貨幣論概説」/ 3 一九二二年から一九三一年までのルービン著作目録/ 4 関連資料(ルービンシチナ/ ルービンのマルクス貨幣理論解釈/ ルービンの経済学史と西欧経済学者に対する批判/ ルービン指導下のマルクス‐エンゲルス研究所の経済学部門/ 二度の逮捕のあいだ―イサーク・イ・ルービンの生涯と著作活動における知られざる期間/ 付録 一九三七年一一月二三日のイサーク・イリイチ・ルービンの証言)/ 5 編訳者解説 イ・イ・ルービンの「マルクス貨幣論概説」(マルクスの資本主義理論における貨幣論と価値論/ 貨幣生成論と価値実体規定/ 価値尺度としての貨幣/ 蓄蔵貨幣)
【著者紹介】
イサーク・イリイチ・ルービン : 1886‐1937。マルクス‐エンゲルス研究所所員としてリャザノフの下でマルクスの経済理論の文献的・理論的研究に従事し、多くの優れた成果をあげる。20年代末にはマルクスの経済理論の解釈においてボルシェヴィキ党指導者をしのぐ影響力をもち危険視された。31年にスターリンの弾圧政策により研究活動停止。その後の消息は長いあいだ不明であったが、旧ソビエト崩壊の前後からしだいに明らかになった
竹永進 : 1949年生まれ。大阪市立大学大学院博士課程単位取得退学。大東文化大学経済学部教授。専攻は経済理論・経済学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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