イアン・マキューアン

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贖罪 新潮文庫

イアン・マキューアン

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102157251
ISBN 10 : 4102157255
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

13歳の夏、作家を夢見るブライオニーは偽りの告発をした。姉セシーリアの恋人ロビーの破廉恥な罪を。それがどれほど禍根を残すかなど、考えもせずに―引き裂かれた恋人たちの運命。ロビーが味わう想像を絶する苦難。やがて第二次大戦が始まり、自らが犯した過ちを悔いたブライオニーは看護婦を志す。すべてを償うことは可能なのか。そしてあの夏の真実とは。現代英文学の金字塔的名作!

【著者紹介】
イアン・マキューアン : 1948年、英国ハンプシャー生れ。シンガポール、北アフリカのトリポリなどで少年時代を過ごす。サセックス大学卒、イースト・アングリア大学創作科大学院修士号取得。’76年、第一短篇集でサマセット・モーム賞受賞。『アムステルダム』で’98年度ブッカー賞受賞。2002年、『贖罪』で全米批評家協会賞受賞、’11年、エルサレム賞受賞。オックスフォード在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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とても美しく、考えさせられる小説である。...

投稿日:2021/06/16 (水)

とても美しく、考えさせられる小説である。多少冗長ではあるが、それが故に読み終わった後の感動は格別である。最後の章は気が向いたときに、何度も何度も読み返しているが、全く飽きることなく、いつも感動してしまう。イアン・マキューアンの最高傑作だと思う。

いえつん さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    偽りの告白から引き裂かれる恋人たちに痛みを感じました。別れた恋人たちの運命は、苦難に導かれるのは辛いところです。過ちに気づき、償おうとしても償いきれない傷が全編を貫いているように思えてなりません。

  • アキ

    13歳のブライオニー・タリスは若さからの思い込みゆえに姉セシーリアとロビー・ターナーの睦み合いを断罪してしまう。第2部でロビーがダンケルクで絶望的な日々にセシーリアを思う。ブライオニーは5年後にセシーリアとロビーを訪ね謝罪を行うが、彼らに許されることはない。第3部で数十年後、回想の中でロビーもセシーリアも会えないまま死んだ事実がわかる。会えなくても愛はあったのだ。小説とは記憶と想像力が織り成す世界である。想像力が強すぎる娘には現実よりも想像の世界の方が真実になってしまうのだ。重厚な味わいの英国文学の1冊。

  • わたなべよしお

     素敵で、残酷で、重層的で、喜びに満ちて、辛すぎる。とても複雑な感興を呼び起こしてくれる良い本でした。最初の100ページほどは我慢が必要でしたが、その後は本を持つ手がもどかしいほどでした。セシーリアとロビーの愛が発覚(自覚)してからの展開は素晴らしい心情描写でした。ラストをどうするのか、興味津々でしたが、さすがに一筋縄ではいきませんね。逆に一体何だったんだ、この話はという思いさえ沸き起こりました。とはいえ、無理に理解しようとする必要はなく、ただ作品に浸ればよい。そんな本でした。

  • Shun

    マキューアン初読。第二次大戦前のイギリス、13歳ブライオニーは文学が好きで妄想盛んな少女。その夏は従姉弟を巻き込み、自ら脚本した演劇を帰省する兄たちに披露しようという微笑ましい年頃の娘が描かれる。しかし姉とその恋人の逢瀬を目にした彼女は次第に妄想と思い込みを膨らませ、後々虚偽の告発によって姉と恋人を引き裂き、それは生涯に渡る償いへと繋がる。彼女の負う贖罪は作家となった後も続き、やがて文学者としての考えへと至った。幼く無知だった少女が老境に到達した時、また物語の真実も新たに見える緻密な構成に圧倒されました。

  • ゆきらぱ

    随分時間がかかってしまったが、濃くて優雅な一冊を読み終わった。マキューアン、一文一文にピリッと神経が行き届いてる。子供時代の場面から私は楽しく、戦時中のシーンも更に面白く、これで840円ならなんて本は安い娯楽なんだ!とエレガントな本に似つかわしくない事を思った。

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