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デイヴィッド・リンチ 妄想と混沌の美を求めて

イアン・ネイサン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784845923212
ISBN 10 : 4845923211
Format
Books
Release Date
February/2024
Japan

Content Description

カルトの帝王にしてポップ・カルチャーのアイコン、映画界のアウトサイダーにして巨匠。『イレイザーヘッド』から『ツイン・ピークス The Return』まで、汲み尽くせぬアイデアに始まる妥協なき創造行為の軌跡を辿る。

目次 : 特定の都市への恐怖/ 悩ましく暗き物どもの夢―『イレイザーヘッド』の内幕/ 皮膚の下―『エレファント・マン』の驚くべき真実/ 迷える宇宙―『デューン/砂の惑星』の苦悩と驚異/ わが家に勝る所なし―偉大なる倒錯『ブルーベルベット』/ 大衆向けのマグリット―『ツイン・ピークス』のテレビ版と映画版の奇妙な事件/ オズの国へひた走るエルヴィスとモンロー―『ワイルド・アット・ハート』の逃避行/ イン・ザ・ループ―『ロスト・ハイウェイ』を解き明かす/ 芝刈り機の男―涙腺を刺激する『ストレイト・ストーリー』/ 気がつけば謎のなか―『マルホランド・ドライブ』の果てしない誘惑/ 超現実の旅―『インランド・エンパイア』と踊り明かす/ きみが好きなあのチューインガム、復活するってさ―『ツイン・ピークス』への待望の帰還

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぐうぐう

    こうしてリンチの作品を振り返ってみると、世界がいくら変動しようと、リンチ自身にまるでブレがないことがよく理解できる。それは公開当時酷評された作品が、のちに再評価される事態が象徴している。世界が激変しても、自身の作品のスタイルやジャンルが変わろうとも、リンチが描こうとするものに変化はない。「人間は探偵に似ていて、何が起こっているのか、真実は何なのかを知りたがる」とリンチは語る。そんな人間の心理をリンチは巧みに利用しているのだ。けれどリンチは、人が望むたったひとつの真実には興味がない。(つづく)

  • 加瀬しもん

    楽しかった。デヴィッド・リンチとその映像作品(映画とは呼ばないでおく)に対する著者の愛情と信頼がたっぷり感じられる評伝だった。フィルモグラフィーと著者の分析を通して、リンチという人は、ときたま批判の嵐に落ち込んだりするものの、まったくブレることなく自身のミューズ(それが人だろうと都市だろうと物語だろうと)をとらえて、しっかりと映像作品に落とし込んできたのだとわかった。謎を追っても、謎は解明しない。それがリンチの作品を最高に楽しめる方法だと思う。

  • ゆたか

    リンチファン必読書

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