イアン・スチュアート

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不確実性を飼いならす 予測不能な世界を読み解く科学

イアン・スチュアート

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784826902328
ISBN 10 : 4826902328
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

異常気象や疫病の発生、株価の暴落…先の見えない世界に翻弄される人間が生き抜くために創出した“不確実性の科学”。複雑極まる現象に挑んだ6世代の科学を重層的に描く斬新な論考。

目次 : 不確実性の六つの世代/ 腸を読む/ サイコロの役割/ コイン投げ/ 情報が多すぎる/ 誤謬とパラドックス/ 社会物理学/ あなたには確信がある?/ 法則と無秩序/ 予測可能性の撤回/ 天気工場/ 医療を統計する/ 金融占い/ ベイズの脳/ 量子の不確定性/ サイコロは神を演じるか?/ 不確実性の活用/ 知らないのを知らないこと

【著者紹介】
イアン・スチュアート : 数学者、ウォーリック大学名誉教授、王立協会フェロー。2017年にアメリカ数学協会のオイラーブック賞受賞。ポピュラーサイエンスの著者としても有名で、多くがベストセラーになっている

徳田功 : 立命館大学理工学部機械工学科教授。筑波大学にて物理学専攻。東京大学にて博士号(工学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    著者によると、本書の大半は、人間がどのようにして「知らないのを知らないこと」に立ち向かい、「知らないのを知っていること」に変えてきたかを語っている。不確実性を6世代に分けて縷々噛んで含めるように説明してくれている(それでも、我輩には難しいと感じることも)。不確実性の奥にはカオスが潜んでいる。だが、そのカオスは決定論でもあるからびっくり。

  • ダージリン

    不確実性でカオスや量子力学の話はよく聞くが、確率統計の話を結構丁寧に書いていたのはめずらしく感じた。歴史にもしもは禁物だろうが、確かにカオス系が量子力学よりも早く誕生していたら、不確定性に関する見方が変わっていたのではと思わされた。不確実性がキーワードになっているが、かなり幅広くテーマを取り上げ、興味を惹きつけてくれる良書であった。

  • のるくん

    「未来」を予測して力や富を手に入れようとする権力欲や、「未知」なものを知ろうとする知識欲、それら『予測不能性を予測するための飽くなき探求(欲)』の末に『知らないのを知らないこと』を『知る』ことはできるだろうか。それを忘れて(気づかず)、未来を思い通りにできる、未知なものも知り尽くすことできる(『不確実性を飼いならす』ことができる)という傲慢さに「手を咬まれる」かもしれない。それでも「不確実性」を理由に何もせず、あるがままの「未来」を受け入れることは誰もしたくないだろう。予測の後付けでは手遅れだろうから。

  • PapaShinya

    この本は、原題からわかるように、前著”カオス的世界像”の姉妹書というか、続編です。が、これだけ読んでも面白いことは面白い。前著ではカオスへの思い入れが強く、積極的に原著論文を引用して”お勉強”した過程が本に出ていたので、わかりやすかった。一方、この本ではカオスは常識となり、その予測不可能性を他の場合と比較したりして余裕が出ている反面、内容がちょっと哲学的になり、わかりにくい。それを面白いと感じるか、わかりにくいと感じるかは読者の嗜好。自分としては、カオス制御とか工学的な面をもっと掘り下げて欲しかった。

  • towerofthesun

    「より正確に言うと、サイコロは自分自身を投げ、その結果生じるのが宇宙だと量子論は考える。基本的に、量子のサイコロは神の役割を演じている。」…何世紀にもわたる不確定性(裏を返すと決定論)と人類の格闘の歴史。量子論の世界に至り、結局何が何だかわからないということがわかった。

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