アーナルデュル・インドリダソン

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アーナルデュル・インドリダソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488011123
ISBN 10 : 4488011128
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

彼女は湖のほとりのサマーハウスで首を吊っているのを発見された。夫によると二年前に親密だった母親を病で失って以降、精神的に不安定になっていたという。死後の世界に興味をもち、霊媒師のもとに出入りしていたことも判明する。自殺で間違いない。だが本当に?捜査官エーレンデュルは、微かな疑問を抱き孤独な捜査を進める。暴かれる悲痛な過去、明らかになる驚愕の真実に心の奥底までゆさぶられる、北欧ミステリの巨人の好評シリーズ第6弾。

【著者紹介】
アーナルデュル・インドリダソン : 1961年アイスランドの首都レイキャヴィク生まれ。父親は高名な作家インドリディ・G・トーステンソン。アイスランド大学で歴史学と映画を専攻し、新聞社に就職。その後フリーの映画評論家になる。1997年にレイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルを主人公とするシリーズ第一作Synir duftsinsで作家デビュー。3作目にあたる『湿地』と次の『緑衣の女』で2年連続してガラスの鍵賞を受賞。『緑衣の女』では、英国のCWAゴールドダガー賞も受賞している

柳沢由実子 : 1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。ストックホルム大学スウェーデン語科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろこ

    シリーズ6の一冊。今作は精神不安定な一人の女性の死は自殺なのか…という疑問を発端に、過去の未解決失踪事件とエーレンデュルの私生活が絡み合っていくストーリー。陰鬱なのにどこか心地良い雰囲気がやっぱり魅力的な作品だ。正直、驚愕な真実はないけれど、そこにたどり着くまでの過程がじっくり丁寧に描かれていくのが良い。正か否かわからずも真実を求めるエーレンデュルの姿は彼の苦しみを重ね合わせるかのようで、せつなく届く。全力でぶつかってくる娘との関係もまた一つ光に繋がると良い。老人への語りに思わず涙のラストシーンが秀逸。

  • のぶ

    シリーズの6作目ですが面白かった。話はマリアという女性が、湖畔の山荘で死んでいるのが見つかる。状況から警察は自殺と判断する。本筋はこの自殺の真相が柱になって展開する。マリアは数年前に親密だった母親を病で失い、以来精神的に不安定になっていた。果たして本当に自殺だったのだろうか?またマリアは死後の世界に興味をもち、降霊術師のもとにも出入りしていた。エーレンデュルの出番は事件当初から多いです。自分は死後の世界を信じていないので、その部分は深くのめり込む事はなかったですが、良くできた作品だと思います。

  • ケイ

    じれったさが残る。これはどうなると理解したらいいのだろう。亡霊がいたらいいのにね。

  • どんぐり

    捜査官エーレンデュル・シリーズの翻訳ミステリー6作目。サマーハウスで首を吊った女性の死と30年前に失踪した男女の未解決事件が交錯する物語。例によって捜査官のトラウマ体験も出てくる。母親が死ぬ前に死後の世界があることを示すサインを送るという霊媒師の言葉を信じた女性は、母親が愛読するプルーストの『失われた時を求めて』を発見して、あの世へと旅立つ。自殺は犯罪ではないが、残された者にとっては犯罪に等しい。これは仕組まれたものなのか、次第に真実が明かされる。とはいえ、これまでの作品に比べて、驚くべきものがない。

  • stobe1904

    【エーレンデュルシリーズ6作目】前作から3年くらいたつと思うが、楽しみに待っていた作品。湖畔のサマーハウスで発見された自殺とおぼしき女性マリア。その友人から依頼を受けたエーレンデュルは個人的な関心から状況を探り始めるが…。派手さはなく、スローで陰鬱なのだが、過去を丹念に掘り下げていく手法はこの作品でもストーリーに重厚さと読み応えを与えてくれる。子どもたちとの関係が良くなりつつあるエーレンデュルだが、自身の弟の失踪事件にけりをつけることができるのか、次作に期待が高まる。★★★★☆

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