アーシュラ・k・ル=グウィン

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ファンタジーと言葉 岩波現代文庫

アーシュラ・k・ル=グウィン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006022600
ISBN 10 : 4006022603
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『ゲド戦記』シリーズの作者が、鋭い言語感覚とウィットに富んだ文章で、ファンタジーを紡ぐ想像力や言葉、さらに生い立ちや子どもの頃の思い出、愛読書などについて自由に、軽やかに語る。ル=グウィン文学の神髄がたっぷり詰まったエッセイ集。巻末におもな邦訳作品のリストを付す。

目次 : 個人的なこと(自己紹介/ インディアンのおじさん/ わたしの愛した図書館)/ これまでに読んできたもの(幸福な家庭はみな/ 現実にそこにはないもの―『ファンタジーの本』とJ.L.ボルヘス/ 子どもの読書・老人の読書―マーク・トウェイン『アダムとイブの日記』/ 内なる荒れ地―「眠り姫」と「密猟者」、そしてシルヴィア・タウンゼンド・ウォーナーについての追記)/ いま考えていること(“事実”そして/あるいは/プラス“フィクション”/ 遺伝決定論について/ 犬、猫、そしてダンサー―美について考えたこと/ コレクター、韻を踏む者、ドラマー/ 語ることは耳傾けること/ 「終わりのない戦い

【著者紹介】
アーシュラ・K・ル=グウィン : 1929年アメリカ合衆国バークリー生まれ。ラドクリフ大学とコロンビア大学で、フランス及びイタリアのルネッサンス期文学を専攻。作家。2014年度全米図書賞・米文学への貢献賞受賞

青木由紀子 : 1954年、東京生まれ。東京大学比較文学比較文化博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Die-Go

    追悼ル=グウィン。図書館本。名高き『ゲド戦記』の著者ル=グウィンが、主に「言葉」について語るエッセイ・評論集。ル=グウィンのものを書くことに対する姿勢が存分に窺える。セクシャルなことに対しての言及もあり、ル=グウィンのジェンダーの視点がかいま見えるのも面白い。★★★☆☆

  • アムリタ

    「エッセイの国には竜がいないから居心地が良くない」と言うル=グウィンのエッセイ!鋭い知性と、正直さという美徳。彼女は物語の「産婆」の役割を最後まで担い通した。 ファンタジーやSFを文学的に価値が低いとみなされることに対し痛烈に批判し、リアリズムとフィクションの違いは想像力であり、想像力こそが闇を変容、変貌させる竜なのだと言う。 読むことは物語を生きること。能動的で神秘的な行為であり、読者はそれを内的で私的な現実へと変換するのだと。 途中難解で読みにくいところもあっだけれど、後半ぐいぐいと読ませる。すごい。

  • antoinette

    原題はヴァージニア・ウルフが言葉より遥かに深いところにある創造のリズムを呼んだ「心のなかの波(The Wave in the Mind)」。「ファンタジーと言葉」では読者が限定される危惧があるし、しかも内容はファンタジーのことばかりでもないので、誰も得をしない改題ではないかなあ。――内容はただただ素晴らしいエッセイ集で安定のル=グイン節ハズレなし。何から感想を書けばいいのやらわからないくらいトピックは多岐に亘るが、個人的には、「眠り姫」の美しい解釈を示した「内なる荒地」が好き。(続く

  • ゆう

    ル=グウィンの言葉に対峙する時、私はどうしても「臆して」しまう。幻想は「オルタナティブな現実」ではあり得ないという信仰のもと、幻想文学を読んでいるが、ル=グウィンの言葉の前ではこの信仰が揺らぐ。ル=グウィンがこの信仰を否定しているのではなく、彼女の言葉を紡ぐその方法が、そのように感じさせる。ル=グウィンの幻想の紡ぎ方は、それ程言葉に「ぴったり」し過ぎているのだ。本書を読み、それは彼女が対峙した、ピューリタン的な倫理観に基づいたアメリカ社会に根源があるのではないかと思うようになった。

  • roughfractus02

    作品が書けなくなると、著者は登場人物の声を聞き、風景から言葉が掴めるようになるまで「待つ」のだという。人間が自らの想像力で作品を創造するのではなく、自然が形を与えてくれるまで待つという姿勢は、幼い頃人類学者の父母に聞かされた異文化との遭遇や実際に「インディアンのおじさん」との出会い以来続いているようだ。この姿勢が自然を対象と捉えて搾取し、目的を作って意識を祭り上げる男性中心の近代社会や、想像力を人間の脳=心に還元するリアリズム小説への批判となる。本書を読み終えると、シャーマンの声を聞いたような余韻が残る。

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