アーウィン・パノフスキー

Individuals/organizations Page

Books

イコノロジ-研究 下

アーウィン・パノフスキー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480087225
ISBN 10 : 4480087222
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2002
Japan

Content Description

絵画や彫刻などの芸術作品を読み解くことにより、その背景にある意味内容と歴史的意識を探究していく図像解釈学(イコノロジー)。今日では常識的なものとして定着しているこの方法論は、本書においてパノフスキーが理論的に確立したものである。下巻には、裸体で描かれた「天上の美」と着衣で描かれた「地上の美」という対をなす図像の変遷と、二つの美の相克に苦悩したミケランジェロについての、二つの論考を収録する。詳細な索引、著作目録、参考文献一覧を完備。

目次 : 5 フィレンツェと北イタリアにおける新プラトン主義運動(バンディネリとティツィアーノ)/ 6 新プラトン主義運動とミケランジェロ/ 追録 カサ・ブオナッロティの粘土原型

【著者紹介】
エルヴィン・パノフスキー : 1892‐1968年。ドイツ・ハノーヴァー生れ。1926年よりハンブルグ大学に在職、ヴァールブルグ研究所との交流をもち、図像解釈学の手法を用い、広範な分野において文化史的美術研究を進める。1931年より渡米、ニューヨーク大学、プリンストン大学、ハーバード大学などで教鞭をとる

浅野徹 : 1937年生れ。名古屋ボストン美術館館長

阿天坊耀 : 1939年生れ。群馬県立女子大教授。レンブラントとオランダ美術

塚田孝雄 : 1934年生れ。西洋古典学

永沢峻 : 1944年生れ。和光大学教授。ビザンチン美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 白義

    芸術の裸体はやらしくないというが、実際ルネサンス期の裸体とは、虚飾のない「天上の美」という寓意を秘めていた。そのようなイメージの形成に一役かったのが、壮大な宇宙と精神の対応を説いた新プラトン主義うで、ミケランジェロもまた、その新プラトン主義の深い影響のもとに活動していた芸術家だったことを明らかにしている。地上の愛と天上の愛の対比、信仰と人の愛の世界の緊張という視点から数々の名画を読み解いていて、下手をすると秘儀的な解釈ゲームに陥りかねないがその危うさを感じさせないのが見事

  • 有沢翔治@文芸同人誌配布中

    絵画や芸術におけるユダヤ教・キリスト教的なものと古代ギリシャ・ローマ的なものの融合がテーマ。両者は本来別々のものだったが、ルネサンスに入り、古代ギリシアの見直しが起きた。それゆえ新プラトン主義などがキリスト教世界で援用された。

  • roughfractus02

    上巻で自然的インヴェンツォーニから伝習的イメージというプロセスをイコンの変容に見出す著者は、感情や善悪の価値だけでなく時間空間解釈の移行期を「時の翁」「盲目のクピド」の検証で取り出した。下巻は東ローマ帝国崩壊後、中世では異教だったギリシャ思想がヨーロッパに流入し、異教の融合や新たな解釈でネオプラトニズムが起こる中、自然から伝習への主題のプロセッシングはさらに強化され、思想的方法が美術的イメージへ視覚化する時代を扱う。この混入や融合は「反対の一致」の主題として多くのイコンの人物たちの配置や意味を変えていく。

  • 井蛙

    異教とキリスト教の融合として現れた新プラトン主義はルネサンスの人間観に強く影響を与えている。その特徴は、高次の神の知性にも低次の動物的欲求にも与ることのできる中間的存在者としての人間とその固有の能力としての理性の強調であるといえる。唯一真に新プラトン主義的な芸術家と言われるミケランジェロのコントラポストに見られる激しい肉体的動きと内面的憂鬱の葛藤は、まさに知性と物質的欲求の間で動揺する人間像の暗い例証だ。パノフスキーによる分析は思想がどのように芸術に影響を与え視覚化されるかということを示している。

  • 釜煮蕎麦

    思想背景を知らなければ何を表現しているのか分からない。難しいが読んで良かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items