アン・フィリッパ・ピアス

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トムは真夜中の庭で 岩波少年文庫 新版

アン・フィリッパ・ピアス

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001140415
ISBN 10 : 4001140411
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

真夜中に古時計が13打つのを聞いたトムは、不思議な庭に誘いだされ、少女と出会う…。歴史と幻想が織り成す傑作ファンタジー。

Customer Reviews

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児童文学といっても読みごたえは大人向けの...

投稿日:2021/06/29 (火)

児童文学といっても読みごたえは大人向けの本と同じくらいありました。はじめの方は情景描写が多くてがんばって読んでいたら、秘密の庭園でハティが出てきたあたりから面白く読めました。結末もあたたかくていいな、と思ったのですが、もう少し挿絵の人物の顔がかわいく描いてあればもっと良かったです。

ぷーにゃー さん | 不明 | 不明

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発表は60年前の1958年だが、タイム・ファン...

投稿日:2019/01/09 (水)

発表は60年前の1958年だが、タイム・ファンタジーの古典と言える作品。 トムは弟のピーターがはしかになったため、おじとおばの家に預けられるが、同世代の子どももいないので退屈でしかたない。そんなある夜、時計が鳴るのを数えていると、13も時をうつ。それを不思議に思ったトムは、昼間にはなかった庭園を見つけ出し、ヴィクトリア時代の少女ハティと仲良くなるが… 児童向けということもあって難しい理論が書かれているわけではないが、時の「流れ」に焦点をあて、時間をテーマとしながら、大きな感動を呼び起こす。 この作品に触発された作品は少なくないだろう。子どもの“心”を失っていないのなら、大人になって読んでも楽しい作品だ。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェルナーの日記

    子供の頃、夜更かしは何となく背徳な感じがして魅力的だった。たぶん少しだけ大人の気分を味わうことが楽しかったのだろう…… 本作の主人公トムは麻疹から逃れるためロンドンの実家からおじさんの住むカースルフォドへやってくる。おじさんの住むアパートには大きな古時計があって大家のバーソロミュー夫人が管理しているのだが、なかなか寝付けないトムは、ある日その時計が深夜に13回の鐘を打ちことに気が付いた―― 本作品は児童文学の位置づけでありながらも、広義の意味においてタイム・スリップを扱った良質なSF作品といえるだろう。

  • ヴェネツィア

    久しぶりに再読。しばしの間、2つの時間を同時に生きたトム。イギリスのヴィクトリア朝時代の庭園を舞台に、現代に生きるトムの精神の成長を描く。いかにもイギリスらしい作品。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    鳴るはずのない13回の鐘を時計が告げて、扉を開けるとそこは美しい庭園だった。はぁ…なんてぜいたくな始まり。物語はこうでなくちゃ♡ 大きな出来事も少なく魔法使いも出てこないけど、家人が寝静まった後そっと扉を開くといつでも待っている裏庭の世界があかるくて美しくて、トムの成長もじんわりと感じさせられてとてもよかった。晴れた夏空、美しい花たち、凍結した川をお揃いのスケート靴で遠くまで駆けるシーン。目に浮かぶ情景が美しく楽しい。また読み返したい作品です。

  • neimu

    子供の頃、何度も繰り返し読んだ。図書館の本だった。大人になって本を手に入れた。そしてオクタゴンのあるイーリーの大聖堂に行った。30歳だった。子供の頃に読んだ本は永遠に特別な時間を刻み続ける。少年が少女に出会ったように、真夜中の庭は誰の心の中にもある。会いたい人がいるかどうかは別だが(笑)。私は平凡な人間だけれど、物語の中の景色を見たいという気持ちを忘れることはなかった。それが実現するのはいつの日かわからないけれど、全てを知ることも訪れることも叶わないけれど、心の中に秘められた永遠の時間を誰もが生きる。

  • Die-Go

    読友さんからのお勧め。図書館本。流行り病のはしかにかかった弟からの感染を防ぐため、叔父叔母宅に夏休みの間滞在することになったトム。つまらない生活を送ることになったかと思いきや、その家には夜中になると見当違いの時間が鳴る大時計があり、その音に導かれるままに、裏口を出てみるとそこにはないはずの中庭がある。そこで出会った少女との時空を越えた友情の物語。子どもの頃に読まなかったことを激しく残念に思う傑作!★★★★★

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