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青雷の光る秋 創元推理文庫

アン・クリーヴス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488245085
ISBN 10 : 4488245080
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ペレス警部は婚約者のフランを両親に紹介するべく、ふたりで故郷のフェア島を訪れていた。だが、島のフィールドセンターでひらかれた婚約祝いパーティの直後、センターの職員アンジェラが殺される。折からり嵐でシェトランド本島との交通が途絶したため、単身捜査を開始した警部だが、奮闘むなしくついには第二の殺人が―現代英国ミステリの至宝「シェトランド四重奏」最終章。

【著者紹介】
玉木亨 : 1962年東京都生まれ。慶應大学経済学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    色々とフラグは立っていたけれど、やはりそうなったか。二作目あたりから予兆はあったように思えるので、ひょっとすると著者は最初からここまでシリーズの構想があったのかも。シリーズ物としての衝撃展開は抜群のインパクトを残すが、単体の事件としては、解決編が拙速に過ぎて、ペレスの刑事としての冴えがあまり感じられず、同時に、最初の二冊までにはあった、犯人の意外性への拘りは薄れてきている。だからこそ、この結末が唐突な印象を与え、不必要にすら感じる読者もいるのだろう。不必要といえば、ペレス家の醜聞も本当に必要なかった。

  • ナミのママ

    〈シェトランド四重奏〉4作目。ペレス警部の故郷フェア島。フィールドセンターで婚約パーティーを開き、伴ったフランを紹介する。しかし今回も殺人事件が起こり、さらに悪天候で往来が途切れた島の中で1人捜査を開始するペレス。幸せな休暇帰郷がとんでもない事になって気の毒。と思ったら、これは序の口。綺麗な風景描写に丁寧な人物紹介と思いきや、作者は容赦ないなぁ。水辺の自宅という揺籠とお気に入りの焼菓子を作って待つ母、言葉はなくても肩に腕を回す知人達の優しさが救いだった。

  • ふう

    こんな終わり方でいいの?と、フィクションなのにやりきれない思い。本当にひどい。悪天候で外部との行き来ができず閉ざされた島。そこに集まったバードウォッチャーたちの閉ざされた意識や人格。とても自然を相手に活動している人間とは思えない考え方、行動です。自然に対してそんな向き合い方しかできない人たちを相手に、今回もペレス警部が悩みながらじっくりと捜査を進めていき、父親が絡んできたときは、どんな恐ろしい展開になるのだろうといっしょに苦しくなりました。冒頭の「遺書」という言葉が最後にあゝいう形で繋がっているなんて…。

  • 紅はこべ

    まさかこのシリーズがこんな結末を迎えるとは。作者は最初から意図していたのか?『そして誰もいなくなった』が連想されていることからわかる通り、嵐の孤島もの。犯人が三人目を殺す理由が不明。パニクった?口封じで逃げ切れると思った?英国の地方ものと北欧ものは自然描写に優れていますね。

  • mii22.

    【CNC-犯罪小説クラブ】〈シェトランド四重奏〉最終章。秋のフェア島にはバードウォッチャーたちが訪れ、狭いコミュニティに島外から欲望や復讐心を伴って邪悪なものが忍び込む。犠牲になったのは傲慢な女だけではなかった..。自身の故郷で人の過去を暴くことで事件を解決しなければならないペレス警部の苦悩が痛々しかった。ペレス警部とフラン、やっと婚約までこぎつけてよかったと喜んでいたのに..。あんまりだ。悲し過ぎる。こうなったら続編で容赦のない刑事ジミー・ペレスを追いかけるしかない。

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