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モンテーニュ論

アンドレ・ジード

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003255919
ISBN 10 : 4003255917
Format
Books
Publisher
Release Date
October/1990
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一貫して神の恩寵を否定し、人間精神の独自性を主張したジイドによる独自のモンテーニュ論。「モンテーニュに従いて」を併収。

目次 : モンテーニュ論/ モンテーニュに從ひて

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 棕櫚木庵

    “有能な読者は,他人の書いたものの中に著者が記していないものを見出し,遥かに豊かな意義をその作品に与える”.ジイドのモンテーニュ論は,エセーのそんな一節の引用から始まる.つまり,モンテーニュを客観的・歴史的に論じるのではなく,ジイドにとってのモンテーニュを論じた2篇.では,ジイドにとってのモンテーニュとは何者であったか.それが何ともまとめにくい.ジイドは言う:モンテーニュを語るのに「一寸でも秩序整然とやらうとすると,すべて話に相応しくなくなつてしまう」.→

  • 1.3manen

    旧字体にしてカタカナ混じりで読みづらし。 「モンテーニュに従ひて」で、 「彼が青春をかくの如く異常に信頼してゐるために、彼は40歳で 自身を老人と考へるに到り(尤もこれは当時の習慣ではあつたが)、 もはや人生に何も期待するものもなく、余命は纔(わず)かに思索と 回想とに過ごすに如くはないと思ひ、この年齢を期として書斎の中へ退いてゐるのである」(69頁)。 僕は、この40歳定年説でいうと、もう自分史を出しているので、全く同感。

  • ダイキ

    訳・渡邊一夫。「モンテーニュは『ドン・キホーテ』を読むことが出来ないで死んだ。かへすがへすも残念なことだ! この書物は彼のために書かれたものである。この書物は今まで誰もこれを注意し言及しなかつたのが不思議に思へるほど、彼に似てゐるのだ。然し、この偉大な作品の本質は、我々の誰でもの心中で同じことが演ぜられるといふところに在る。そして、何人にもましてモンテーニュの裡に於いては堂々と演ぜられてゐるわけである。サンチョ・パンサがドン・キホーテを犠牲にして、段々と成長して行くのである。」(『モンテーニュに従ひて』)

  • うえ

    「私は、モンテーニュの倫理のうちに、単に放埒さよりも寧ろ探求や要請といふものがあると思ふのである…自然の忠言のみを優れたものとする信念は益々確固たるものとなつて行き、人々は、これをルソーのユウトピアへ歩み寄るものと好んで考へたのではあるが、私は寧ろゲーテの異教的慧智にこの信念に結び附けたい」「モンテーニュが自分の話をしている全ての章句を削除するならば『エセー』全巻の三分の一は減ることになるだらうある人達は如何にもさうしたいに違ひない。パスカルは言っている。「自己を描くとは愚かしい企てである」と」

  • 泉を乱す

    『モンテーニュに従ひて』のラスト、死に際の話も然り、こんな旧字体の本なのにクスクスできる箇所あって、モンテーニュとジイド両方好きになったわ。

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