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きらめく共和国 創元推理文庫

アンドレス・バルバ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488552084
ISBN 10 : 4488552080
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1994年、緑のジャングルと茶色い川をかかえる亜熱帯の町に、理解不能な言葉を話す9歳から13歳の子どもたちの集団がどこからともなく現れた。その存在は徐々に大人たちの日常に罅を入れていき、やがてスーパー襲撃という大事件を起こす。そして数ヶ月後、32人の子どもたちは一斉に命を落とすに至ったのだった――。現代スペインを代表する作家が描く、子どものかわいらしさと暴力性、野生と文明‥‥一読忘れがたき恐るべき寓話が文庫化。

【著者紹介】
アンドレス・バルバ : 1975年、スペインのマドリード生まれ。小説家、エッセイスト、写真家、脚本家、翻訳家として活躍。2001年に小説La hermana de Katiaでエラルデ小説賞の最終候補となり、世に知られるようになる。2006年に発表したVersiones de Teresaでトレンテ・バリェステル賞を、2017年刊行の本書『きらめく共和国』でエラルデ小説賞を受賞。イギリスのグランタ誌で2010年に発表された、スペイン語圏における注目の若手作家22人のひとりにも選ばれている、現代スペイン文学を代表する作家

宇野和美 : 東京外国語大学スペイン語学科卒。出版社勤務を経て翻訳家に。メルチョール『ハリケーンの季節』で、日本翻訳家協会による翻訳特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 本の蟲

    初読スペイン作家。ジャングルと茶色い河をかかえる、亜熱帯にある架空の町サンクリストバル。その町にいつの間にか現れた32人の浮浪児たち。やがて一斉に命を落とすことになる、お互いに理解不能な言葉で会話する9歳から13歳までの子供たち。彼らが起こす暴力的な事件に町は混乱し…。正体不明の子供たちに対する市の対応や大人たちの反応。彼らにある種の憧れを抱く町の子どもたちと親たちの不安。短い話ながら、大人と子どもの世界やルールの違い。幻想からの反転と過剰反応が起こした結末。様々な要素が織り込まれた寓話で面白かった

  • ふるい

    二十二年前、サンクリストバル(架空の街)で起こった三十二人の子どもたちによるスーパーマーケット襲撃事件とその末路が、社会福祉課職員の男性の視点から書かれている。特異な設定だが、未知のものに対するコントロール不能の反応(恐怖、憎悪、支配欲)は、この世のあらゆる場所で起こっているように思える。

  • ふゆきち

    超常現象はなくても得体の知れなさが怖い一冊。ノンフィクションかのような書き方がマッチしています。

  • nino

    異なる言葉を話す異質な集団。 こちらの常識が通じない。 こうだと思っているものが裏切られる。 いつの間にか現れ、日常を徐々に侵食していく。 私たちの子供ではないから、ということで区切られる。 私たちには、何ができるんだろうね。

  • se

    子供たちは大人に、光という触れることのできないもので飾った共和国を壊されて死ぬ 子供の無垢な凶暴さや残酷さというより、子供のことを理解できていると思っていた大人の甘さ、理解できないものを排除しようとする動きへのドライな語り口 全て終わった後の虚しさも含めなるほどこれは寓話だなと思った

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