アンドレイ・タルコフスキー

Individuals/organizations Page

Books

映像のポエジア 刻印された時間 ちくま学芸文庫

アンドレイ・タルコフスキー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480511300
ISBN 10 : 448051130X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
鴻英良 ,  

Content Description

「それ独自の事実のフォルムと表示のなかに刻み込まれた時間―ここにこそ、私にとって芸術としての映画の第一の理念がある」。その理念が有機的統一をもって結晶する“イメージ”。『惑星ソラリス』『鏡』『サクリファイス』など、生み出された作品は、タルコフスキーの生きた世界の複雑で矛盾に満ちた感情を呼び起こす。俳優や脚本のあり方をはじめとする映画の方法は、現代において涸渇した人間存在の源泉を甦らさんとする意図とともに追求された。戦争と革命の時代である二十世紀に、精神的義務への自覚を持ち続けた映画作家の思考の軌跡。

目次 : 序章/ 第1章 はじまり/ 第2章 芸術―理想への郷愁/ 第3章 刻印された時間/ 第4章 使命と宿命/ 第5章 映像について/ 第6章 作家は観客を探究する/ 第7章 芸術家の責任/ 第8章 『ノスタルジア』のあとで/ 第9章 『サクリファイス』/ 終章

【著者紹介】
アンドレイ・タルコフスキー : 1932‐86年。ソヴィエト・ロシアの映画監督。ショットの中を流れる時間とそれを表現するリズムに注目し、独自の映像を創出。1984年に亡命。作品に『惑星ソラリス』『鏡』『ノスタルジア』など。映画は人間存在の精神的実在に迫れると確信しながら、映像を文明批評の水準に高めた。86年パリで客死。『サクリファイス』が遺作となる

鴻英良 : 1948年生まれ。東京大学大学院修士課程ロシア文学専攻修了。演劇研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 踊る猫

    実に「濃い」1冊。思弁的であり、かつ愚直すぎるほど真面目に哲学的に映画を考察し、映画に欠かせないエレメントとしての時間について考え、果ては映画と観衆との関係について率直に切り込んでいく。ここまで濃厚に思考を煮詰めた果てにあるのがあの珠玉の名作群なのだな、と思うと唸ってしまう。私は東西冷戦が終わった頃くらいに物心ついたという、そんな年齢の人間なので当然タルコフスキーが生きた時代のシビアさなんてわかるわけもない。だが、そんな中でも全体主義国家の中で良心をくすぶらせ、自分を信じて映画を撮った姿が鮮やかに蘇る本だ

  • 塩崎ツトム

    4Kリマスター版の「ノスタルジア」を観に行ったらそりゃもう素晴らしかったので、この偉大な監督が一体なにを考えて映画をつくっていたのか知らねばならぬと思って読む。映画という新しい芸術作品と従来の芸術(絵画や文学)との差異、観客に対して媚びるのではなく信じること。運命について、物質社会における自由について。大いなる愛のために束縛と犠牲を選択する、本当の自由について。……。ジャンルは違うが、創作者の片隅にいる人間として、とても勉強になった。

  • フリウリ

    精神的に高いものをもった人間、それも他の人々などへの攻撃性が欠如した「弱さ」をもち、物質的なルーチンワークに対抗する人間、を映画で描きたいのだとタルコフスキーは述べています。タルコフスキー自身の精神的な高さ、魂といった概念は、直接的にキリスト教の神につながっているようで、あいまいな部分があると思いましたが、精神的に高いけれども攻撃的でない人間、という「磨かれた」人間像について、考えさせられました。1970年から86年にかけて書かれた著作とのことです。8

  • またの名

    実際の体験を長く引き延ばすのが映画だと定義してて、長回しを乱用するお前様だからでは案件。各シーンには法則が内在しそれと関わりながらカット&結合するので、そのすでに含まれてたモノを可視化することだけが作業になり、製作が滞る中でも「ある日さらにもう一つの並び替えが可能だと発見した時、突然映画が生まれた」。ショットの中に記録された対象の生命を通して伝達される生活過程の流動性すなわち時間的に生成するリズムこそを、最重要視する著者によれば、余計な部分を削る彫刻のようにして現れた監督のリズムの流れに観客が入っていく。

  • Ex libris 毒餃子

    少しずつ読み進めたため時間がかかってしまった。映像芸術に対する考え方が難しい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items