アントン・ツァイリンガー

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量子テレポーテーションのゆくえ 相対性理論から「情報」と「現実」の未来まで

アントン・ツァイリンガー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152102409
ISBN 10 : 4152102403
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「本物の量子実験をやってみる気はない?量子物理学を理解するには、自分で体験するのが一番だ」ウィーン大学1年生のアリスとボブは、入門クラスの授業で理論物理学者A・クォンティンガー教授に出会う。二人は彼の勧めに従い、「量子」の特性を明らかにするための様々な実験に取り組んでいく―単純明快、数式不要。世界で初めて量子テレポーテーションの実験に成功し、2022年のノーベル物理学賞を受賞した著者が、物語を通じて難解で複雑な量子の秘密を平易に紹介。量子情報科学の基礎を説き明かし、今後の展望を語り尽くす最良の入門書。

目次 : 宇宙旅行/ 光というもの/ 牧羊犬とアインシュタインの光の粒子/ アインシュタインとノーベル賞/ 対立/ 不確定性はいかにして確定したか/ 量子の不確定性―私たちにわからないだけなのか、それとも本当に不確定なのか/ テレポーテーションに対する量子的判決/ 量子もつれが助けてくれる/ 量子実験室のアリスとボブ/ 光の偏光―クォンティンガー教授の講義/ アリスとボブが双子を発見し…/ ジョンによるアインシュタイン、ポドルスキー、ローゼン入門/ 局所的な隠れた変数に関するジョンの話/ アリスとボブの実験がややこしい結果を出す/ ジョン・ベルの物語/ アリスとボブは物事が自分たちの思っているとおりではないことを知る/ 光より速く、そして過去にさかのぼる?/ アリスとボブと光速の限界/ 抜け穴〔ほか〕

【著者紹介】
アントン・ツァイリンガー : 1945年、オーストリア生まれ。量子物理学者、ウィーン大学物理学教授。量子情報研究の先駆者であり、1997年、世界で初めて光子の量子テレポーテーションの実験を成功させたことで知られる。2022年に「量子もつれ状態の光子を用いた実験によるベルの不等式の破れの実証と、量子情報科学における先駆的研究」でアラン・アスペ、ジョン・クラウザーと共同でノーベル物理学賞を受賞

大栗博司 : 1962年、岐阜県生まれ。理論物理学者。東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構機構長、カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授、ウォルター・バーク理論物理学研究所所長、アスペン物理学センター理事長

田沢恭子 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Mc6ρ助

    『二人はこの一回を測定ミスとして無視することにする。 二人とも実験の授業で、どんな実験でもなんらかの測定ミスは起きるものだと習った。教授たちは、ミスというのはほぼ不可避なのだと繰り返し言う。(p124)』そうだよね、ミスは不可避だよね。なのになんでJISやISOの測定にミスを処理するプロトコルがないんだろう?ダイハツもトヨタもJISに反してミスをミスとしたのが不正のはじまりに違いない・・。自分がバカだと明らかにしてくれる読書体験、相対性理論や量子力学を理解せずに繰り返して刷り込んできたことが身に染みた。

  • しろくまZ

    2022年ノーベル物理学賞を受賞したツァリンガー教授による著作。量子テレポーテーション等の最新の量子情報理論について殆ど何も知らないし、一般向けの著作なので量子力学の良い復習になるかなと思い本書を読むことにした。実験物理学者らしく数式を使わずに直観的な説明をしようとしているのだろうが、読んでいる側としては説明を冗長に感じたし、又かなり混乱して何度も読み返した。自分の学生時代は、観測の理論とか波束の収束、ベルの不等式等の話題はスルーして良いと教えられた。実験技術が向上して、近年は事情が変わったのだろう。続

  • mft

    実験施設を見に行くレポートみたいなパートと、学生アリスとボブが謎の実験を通してベルの不等式を理解していくパートと、もっと高度な実験内容の説明をするパートとがあって、科学者が書いている本にしては一直線に話が進まない感じが珍しいと思った。局所実在論が否定されたと言うけど否定されたのは局所性?実在性?もっと別の何か?といった哲学的議論が思っていたより大きい

  • にしやん

    量子力学は、物理学を超えて哲学でもあるかのような、なかなか難解な内容でした。実験物理学で導かれる結論の記述がわかりにくいし、ベル状態が出てくる度に前に戻って読まないといけないし、ある程度の前知識がない私にはかなりきつかったです。最後の方で、空間と時間という概念を分けるのをやめて両者を時空と統一する、情報と現実という2つの概念も同様だというところで、やっと読んだ甲斐が少しあったと思えました。別の量子テレポーテーションの本を読んでからまた挑戦したいです。

  • Re哲学入門者

    授業の発表でこれについて扱うことになったため再読。今一度読み返すと、量子テレポーテーションはかなり複雑に感じる。前半は容易な内容であるが、後半は(特にテレポーテーションの説明からは)筆が乗ったのか、奥深いところまでいっている気がする。小説形式のため、思考回路を追っていけるのが素晴らしい。 ベルの不等式についての実験の抜け穴に関しては忘れていたため、読み返してよかった。

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