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ぼくはあなたたちを憎まないことにした

アントワーヌ レリス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591150900
ISBN 10 : 4591150909
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

暗闇の中で言葉は灯になる。パリ同時多発テロ事件後、フェイスブックで世界を駆け巡った「勇気の言葉」。妻をテロリストに奪われた夫が、小さな息子と紡ぎだす人間の希望。

目次 : 野蛮の夜/ 待つ/ てんとう虫/ ほかの原因も…/ 妻に会う/ 演奏の準備ができた/ ぼくは君たちを憎まないことにした/ 時間の主人/ 手作りの料理/ N/ 頑張って/ 指先/ 落ち込む権利/ 遺品の整理/ メルヴィルの手紙/ 物語の終わり/ ママがいる

【著者紹介】
アントワーヌ レリス : 1981年5月21日パリ生まれ。ジャーナリスト。元France Info、France Bleuの文化担当記者。2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件で、バタクラン劇場にいた妻エレーヌ・ミュヤル=レリスを失う

土居佳代子 : 青山学院大学文学部フランス語フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • chimako

    テロで最愛の妻とたった一人の母を亡くした父子の2週間。子はたった17ヶ月。父は息子の爪さえ切ったことがなかった。突然の出来事に呆然とする父に日常を運んでくるのはその17ヶ月の息子だった。ミルクを飲み、保育園に行き、昼寝をしてお風呂に入る。食事などどうでも良い父とは違い、息子はお腹を空かすのだった。これは3日間で20万件も共有された《犯人に宛てた手紙》を書いたジャーナリストの心の叫び。観念的で散文詩を読んでいるようだった。事件の後、多くの人からかけられた「頑張って」は刑の宣告。……印象に残る1節だった。

  • 佳音

    ニースでテロが起きました。奇しくも私は、昨日読了したのです。この本はパリの同時多発テロで劇場で妻を喪った男性のfacebookが反響を呼び本に著されたもの。呼ぶでしょうね。私になんともモヤモヤした嫌な感情が芽生えていたので、手に取ったのだけど、「ぼくは君たちを憎まないことにした」の章は、読者を浄化に導いて救ってくれる。小さな子と二人、喪失の大きさを纏いながら日々を送らなければならない。憎しみは、君たちの目標を達成させてしまうという彼の言葉。ニーステロが発生し、彼はどう思っているだろうか。

  • jam

    人を呪わば穴ふたつ、負が身内を喰らう慟哭の先で、人は憎しみを飼いならす。憎悪は愛の対局に在る。だから、表題を見た時はきれい過ぎると感じた。フランス、テロに妻を奪われた夫の2週間の言葉にしては。しかし、読後は違う。彼は幼児を抱え途方に暮れた。彼は小さな男の子の父だった。これは、食べて眠り、泣いて笑う小さな温もりへの覚悟の言葉なのだ。生きていればそうしたであろう、最愛の妻の、母の愛情。これを綴ることで彼が行き着いた場所。この先、自分の言葉に迷う時も来るだろうが、健やかな子の寝顔がいつの時も彼の灯となるだろう。

  • 美紀ちゃん

    著者の憔悴がものすごい。奥さんが亡くなってからの2週間の様子。悲しみの中に沈んでいるのが伝わってくる。事件後Facebookに「テロリストへの手紙」を投稿し世界中で話題になった。犠牲者は130人そのうちバタクラン劇場では89人が犠牲になり奥さんもそこで亡くなった。(イーグルス・オブ・デス・メタルの事件後のインタビューをYouTubeで見た。メンバーが語るバタクランの混乱は戦場そのものだった。)←YouTubeを見た感想。著者は悲しみや苦悩と向き合い自分と息子男2人の人生を歩もうとしている。泣ける本。

  • 雪月花

    ちょうど10年前の今頃起きたパリの同時多発テロで、愛妻を失った著者が書いた手記。まだ1歳5か月の息子は、母を失ったことも理解できない。それでも著者は残された息子と2人で生活していかなければならない。事件3日後にFacebookに『ぼくは君たちを憎まないことにした』という手紙を投稿し、世界中の人からメッセージが届くようになる。遠くから見ていると、最悪の事態を生き抜いた人が英雄のように思われがちだが、実際の本人は英雄からは程遠いと感じている。『人は死から治癒することがない』その通りだと思った。

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