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ISBN 10 : 4867931268
Content Description
文学は著者に、読者に、どれほどの見返りをもたらすものなのか。多角的な視点から、ユーモアを交えて語る、碩学による刺激的な一冊!
市場の掟に支配された社会にあっては、人は必然的にこう自問するようになる――文学は投資の対象としてどんな価値があるのか? あるいはこんな自問すら――読書からどんな見返りが、どんな投資収益が期待できるのか? 何しろ、読書は時間を、それも膨大な時間を食うし、ものを書くとなるといっそう時間がかかる。ところが、われわれはますます時間を稼ごう、物事を迅速に行なおう、われわれの生産性を高めようとしている。「文学は割に合う!」端的に言えば、私はこのスローガンを二つの意味に解している。一方では、「文学は著者にどれほどの見返りをもたらすか」であり、もう一方では、「文学は読者にどれほどの見返りをもたらすか」である。(本書より)
【内容目次(抜粋)】
第1章 詩こそはもっとも見返りの多い芸術のひとつ/第2章 教養と美容/第3章 通りを渡ること(世渡りをすること)/第4章 文学の欲求/第5章 「本当の人生、それは文学である」/第10章 気配りと卓越性/第11章 ひとには自分の価値に値する価値があるのか?/第14章 すべてのひとのための文学/第17章 耳も読む/第18章 読むことは健康のためになる/第19章 自分の人生の作者になるということ/第20章 文学はどこにでも/第21章 詩人たちの恩恵/第22章 マタイ効果/第23章 文学と統計学/他
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