アントニオ・g・イトゥルベ

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アウシュヴィッツの図書係

アントニオ・g・イトゥルベ

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087734874
ISBN 10 : 4087734870
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

絶望にさす希望の光。それはわずか8冊の本――
実話に基づく、感動の物語

1944年、アウシュヴィッツ強制収容所内には、国際監視団の視察をごまかすためにつくられた学校が存在した。そこには8冊だけの秘密の“図書館”がある。
図書係に任命されたのは、14歳のチェコ人の少女ディタ。その仕事は、本の所持を禁じられているなか、ナチスに見つからないよう日々隠し持つという危険なものだが、ディタは嬉しかった。
彼女にとって、本は「バケーションに出かけるもの」だから。ナチスの脅威、飢え、絶望にさらされながらも、ディタは屈しない。
本を愛する少女の生きる強さ、彼女をめぐるユダヤ人の人々の生き様を、モデルとなった実在の人物へのインタビューと取材から描いた、事実に基づく物語。

著者略歴:
アントニオ・G・イトゥルベ
1967年スペインのサラゴサ生まれ。文化ジャーナリズムに携わって20年になる。日刊紙「エル・ペリオディコ」のテレビガイドのコーディネーター、映画雑誌の編集者などをつとめる。

【著者紹介】
アントニオ・G.イトゥルベ : 1967年スペインのサラゴサ生まれ。文化ジャーナリズムに携わって20年になる。日刊紙「エル・ペリオディコ」のテレビガイドのコーディネーター、映画雑誌「ファンタスティック・マガジン」の編集者などをつとめる

小原京子 : 翻訳家・エッセイスト。山口県出身。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。在京スペイン大使館で23年間、翻訳官、文化広報担当として、日本におけるスペイン文化の普及・啓蒙に携わる。イサベル女王勲章オフィシャル十字型章を受章。ベネズエラ、コスタリカを経て、現在スペイン・マドリード在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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実際にあった話だから、余計に考えさせられ...

投稿日:2021/02/24 (水)

実際にあった話だから、余計に考えさせられる。死がありふれた日常という強制収容所の中でも未来に希望を見る人、それを支えるもの。本の持つ力、人間の力を考えさせられる。ドキドキしながら一気に読んだ。

huhuhum さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 紅はこべ

    本好き、図書館ユーザーとして大感動した『図書館愛書家の楽園』からこんな素晴らしい作品が生まれるとは。『華氏451度』も連想。『本泥棒』にも通じる。戦後生まれの、しかもドイツ以外の作家が小説という形でナチスやアウシュヴィッツを語り伝えようとしている。本を読む喜びを知らない日本の為政者ツートップには理解できないだろうな。子供達はどんな状況に置かれても物語が本が好き。ディタとマルギットはアンネとリースみたい。

  • ナイスネイチャ

    図書館本。アウシュビッツ収容所でたった8冊の本を隠し持ち凄惨な状況の中、図書係に任命された少女ディタ。本に小さな希望を見つけ生きていく。パンと水で生きることは可能だが人は文化というものも必要な動物である事を再認識致しました。また本ではなく語り継ぐ人、聞き入れる人が大事なことも。

  • 星落秋風五丈原

    あの有名なアンネ・フランクですら一瞬物語を通り過ぎていく存在に過ぎない。その代わり著者はまるでその場に居合わせたかのように、収容所内の「記憶に残らなかった人と出来事」を次々と掘り起こしていく。夫と離れて不安に駆られながら、懸命に収容所内の子供達を励ます母親、ユダヤ人の娘と恋をして苦悩する若者、レジスタンスに希望を繋ぐ青年、そして秘密を抱える若きリーダー、フレディ・ヒルシュ…困難な時代において、夢や読書や希望、目に見えないものがどれほど人々を勇気づける存在であるか、読書に関する数々の言葉と共に伝わってくる。

  • aika

    文学が、言葉が持つ偉大さを心から感じられる作品です。目を背けたくなるほどに過酷なアウシュヴィッツで、主人公の少女ディタが生き残るための力を支えたのは、本。明日を生き延びることができるかどうかさえ分からない、死を前にした極限の状況の中で、本は人々に笑みを、活力を、生きる勇気を与える望みとなることができる。憧れの青年ヒルシュがかけた、ディタを勇気づける言葉の数々。恐れを抱く人が勇気の人だ!前に進め!絶対に諦めるな!本は悪と対峙できる武器になり、正義の旗じるしとなる。読後に、景色が少し違って見えました。

  • まさ

    アウシュヴィッツ収容所での悲惨で過酷な日々を生き延びた少女ディタを中心とした話。 実話を元にした話だが、現実も悪夢のような日々だったのだろう。そんな中、"図書館"の8冊の本を通して人としての時間を持つことができるのだから、知ること・考えることの力は偉大だ。 読みながら辛くなったけど、読み切ってよかった。

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