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ナチ 本の略奪

アンデシュ・リデル

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336063212
ISBN 10 : 4336063214
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ナチが略奪したのは美術品だけではなかった。世界を思想的にも制覇しようという彼らの野望にとって、厖大な量の本や資料を略奪し、それを用いて「敵」を研究し尽くすことが、不可欠な手段だった。

目次 : 世界を焼き尽くす炎/ ベルリン市立図書館の亡霊たち/ ゲーテの槲/ ヒムラーの蒐書/ エルサレムと闘う戦士/ イスラエルの苦難への慰撫/ フリーメイソンの秘密の追跡/ レーニンがここにいた/ 蔵書の消失/ 民族の破片/ 製紙工場は本の墓地/ タルムード軍団/ ユダヤ人不在のユダヤ研究/ 荷馬車一杯の靴/ 本は家路を辿る

【著者紹介】
アンデシュ・リデル : ジャーナリスト、編集者、ノンフィクション作家。主要なスウェーデン・メディア・グループの文化部門の責任者として、14の新聞社の芸術と文化分野を担当している

北條文緒 : 1935年東京に生まれる。東京女子大学文学部英米文学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。東京女子大学名誉教授。イギリス小説、翻訳研究専攻

小林祐子 : 1929年東京に生まれる。東京女子大学外国語科卒業。米国ミシガン大学留学、米国大使館勤務、国際基督教大学教育学修士課程修了。東京女子大学名誉教授。英語学、英語教育専攻。著書に、『しぐさの英語表現辞典』(研究社。大学英語教育学会(JACET)1992年度学会賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takeapple

    ナチスドイツが行った本焚から、ナチスは反知性主義の代表のように思っていたが、全然違うのだなあ。本の虫というか本=言葉の力によって世界を解釈して支配しようとしていたのだ。そこは大日本帝国との大きな違いなのではないか。その中で行われたユダヤ人をはじめとする敵対勢力への本の掠奪と支配、その後戦争で失われてしまい四散してしまう貴重な本。連合軍の勝利は奪われた本の解放にはならないというのがまた恐ろしい。それにしてもユダヤ人への仕打ちの酷さは、本という媒介がある分リアルで残酷だ。人類の宝である本、大事に読みたい。

  • パトラッシュ

    ナチによる美術品略奪は広く知られているが、1933年5月10日の焚書が強烈だったため書物を排斥する政権とみられていた。しかしユダヤ人を強制収容所で焼きながらその蔵書を没収し、反ユダヤ研究の基礎資料にしていたとは本書で初めて知った。大戦中に欧州で億を超える本が奪われて図書館が崩壊し、傷つけられたり焼かれたあげく所有者に戻らず朽ち果てるとは愛書家には胸をかきむしられる事実だ。電子書籍が一般化しつつあるが、やはり紙の本を読みたいと痛切に思った。ページをめくり文字を追うという知的営為こそ人の文化の歩みなのだから。

  • パン太郎

    読書という行為、本の存在が実はどれほど尊いものか。「読書によってわれわれは人間になる。本が奪われるのは、思考を奪われるのと同じ事です。もっとも大事なものを奪う事で、ナチはユダヤ人を滅ぼそうとした」。手にとった方は、ぜひ訳者後書きまで読んでいただきたい。(全ての本ではないにしろ)一冊の本を生み出すことは、命を賭すのに値する仕事なのだと。この本が日本語になったからこそ、私は読むことができたし、こうして感想を書いている。感謝しかない。

  • ろびん

    うーん、センチメンタルな気分に浸りたい訳ではなかったんですが。

  • ihatov1001

    ナチスによって略奪されたユダヤ人の本にまつわる良書です。焚書だったり、ユダヤ人殲滅の研究のためだったりと様々な理由で本が奪われ続けました。そしてその四散した本の末路も様々で、奇跡的に生き残った本を元の持ち主に返すというプログラムが現代においても続行中なのが興味深いです。

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