アンソニー・リード(作家)

Individuals/organizations Page

Books

世界史のなかの東南アジア 下 歴史を変える交差路

アンソニー・リード(作家)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815810528
ISBN 10 : 4815810524
Format
Books
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

危機と再興の時代。世界史を動かし続けた東南アジアを、先史から現代までの全体史として描く、第一人者による決定版。下巻では、植民地支配をこえて独自の国民国家が生成する激動の過程を、消費文化やジェンダー、知的交流などの視点もまじえて示し、多様性を乗りこなす知恵と現代の発展を含蓄豊かに描き出す。

目次 : 第12章 国家をつくる 一八二四‐一九四〇年/ 第13章 農民の非自律化―人口増加と貧困 一八三〇‐一九四〇年/ 第14章 消費する近代 一八五〇‐二〇〇〇年/ 第15章 進歩と近代 一九〇〇‐一九四〇年/ 第16章 二〇世紀半ばの危機 一九三〇‐一九五四年/ 第17章 軍と王とマルクスと―権威主義的転回 一九五〇‐一九九八年/ 第18章 商業への回帰 一九六五年以降/ 第19章 ネーションをつくる、マイノリティをつくる 一九四五年以降/ 第20章 世界のなかの東南アジア地域

【著者紹介】
アンソニー・リード : 1939年ニュージーランド・ウェリントン生まれ。オーストラリア国立大学太平洋アジア研究所教授、国立シンガポール大学アジア研究所所長などを経て、現在オーストラリア国立大学アジア太平洋カレッジ名誉教授。近代アチェ史研究からキャリアを始め、The Age of Commerce in Southeast Asia,c.1450‐1680,2 vols.(1989;1993)で東南アジア史にアナール学派の歴史概念を導入し、第一人者としての評価を確立した。インドネシアを中心とする近世・近代東南アジア史研究を専門とし、ナショナリズム研究や環境史でも多数の著作がある

太田淳 : 1971年福岡県生まれ。2005年、オランダ・ライデン大学大学院文学研究科にて博士(文学)取得。現在、慶應義塾大学経済学部教授。著書に『近世東南アジア世界の変容』(名古屋大学出版会、2014年、日本学士院学術奨励賞)

長田紀之 : 1980年東京都生まれ。2013年、東京大学大学院人文社会系研究科にて博士(文学)取得。現在、アジア経済研究所研究員。著書に『胎動する国境』(山川出版社、2016年、東南アジア史学会賞)

青山和佳 : 東京大学東洋文化研究所教授

今村真央 : 山形大学人文学部教授

蓮田隆志 : 立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • skunk_c

    下巻は19世紀後半の欧米による「植民地化」という強硬手段によるいわゆるネイション=ステイト的な国家形成と、上巻で強調されていた東南アジアの(その現代の国家の枠組みを超えた)多様性を抱合した特性のせめぎ合いを、様々な角度から論じている。この国家の枠組みに縛られない捉え方が、東南アジアの現在、例えばASEANの「ゆるやかな結合」あり方(EUのように厳しい条件で相互を縛らない)を理解するのにも重要だと思った。著者の慧眼に感服した。もうひとつ重要なのが、東南アジアのジェンダーのあり方が欧米標準と異なることだ。

  • MUNEKAZ

    下巻は19世紀以降。西欧諸国の植民地が、日本の占領というターニングポイントを経て、いかにして現在の東南アジア諸国に至ったのか。著者が「錬金術」と評すように、言語・宗教・文化の違う人々が、西洋由来の思想をつなぎにして、「国民国家」を築いていく様を描く。各国史の羅列になりそうなところだが、テーマ別に著すことで東南アジア全体の特徴や発展の共時性が浮かび上がってくる構成は面白い。異なる文化の人々を包摂する多元主義や、ASEAN諸国の巧みな域内バランスなどは、他の地域でも緊張緩和の参考になるのではないかと思う。

  • ポルターガイスト

    高校世界史教員含め東南アジアの歴史使って何かしたい人には必読レベルでおすすめできる本だと思う。単に流れを把握するだけでなく,ものの見方や考え方を養ってくれる。本書が好きな人にはトニー・ジャットの『ヨーロッパ戦後史』もおすすめです(傾向がよく似てる)。

  • Go Extreme

    国家をつくる 1824-1940年: ヨーロッパのナショナリズムと領域画定 農民の非自律化(ペザンタイゼーション)— 人口増加と貧困 1830-1940年 消費する近代 1850-2000年 進歩と近代 1900-1940年 20世紀半ばの危機 1930-1954年: 経済的危機 日本による占領 軍と王とマルクスと— 権威主義的転回 1950-1998年 商業への回帰 1965年以降 ネーションをつくる、マイノリティをつくる 1945年以降: ピューリタン・グローバリズム 世界のなかの東南アジア地域

  • Ahmad Hideaki Todoroki

    面白すぎるのでまた今度借りて読みます。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items