アンソニー・リード(作家)

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世界史のなかの東南アジア 上 歴史を変える交差路

アンソニー・リード(作家)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815810511
ISBN 10 : 4815810516
Format
Books
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

グローバルな商業の興隆へ。世界史を動かし続けた東南アジアを、先史から現代までの全体史として描く、第一人者による決定版。上巻では、近世=初期近代へと至る展開を各国史や大陸/島嶼の区別をこえた一貫した視点でとらえ、環境、宗教、ジェンダー、商業などから、豊かな多様性を生み出す人びとの姿に迫る。

目次 : 第1章 熱帯湿潤地域の人びと/ 第2章 風下の地のブッダとシヴァ/ 第3章 貿易とネットワーク/ 第4章 都市の発展と世界市場向けの生産 一四九〇‐一六四〇年/ 第5章 宗教革命と近世 一三五〇‐一六三〇年/ 第6章 アジアとヨーロッパの邂逅 一五〇九‐一六八八年/ 第7章 一七世紀の危機/ 第8章 民俗語的アイデンティティ 一六六〇‐一八二〇年/ 第9章 中国語化した世界の拡大/ 第10章 熱帯プランテーションへの道 一七八〇‐一九〇〇年/ 第11章 自律性の退潮と最後の抵抗 一八二〇‐一九一〇年

【著者紹介】
アンソニー・リード : 1939年ニュージーランド・ウェリントン生まれ。オーストラリア国立大学太平洋アジア研究所教授、国立シンガポール大学アジア研究所所長などを経て、現在オーストラリア国立大学アジア太平洋カレッジ名誉教授。近代アチェ史研究からキャリアを始め、The Age of commerce in Southeast Asia,c.1450‐1680,2 vols.(1989;1993)で東南アジア史にアナール学派の歴史概念を導入し、第一人者としての評価を確立した。インドネシアを中心とする近世・近代東南アジア史研究を専門とし、ナショナリズム研究や環境史でも多数の著作がある

太田淳 : 1971年福岡県生まれ。2005年、オランダ・ライデン大学大学院文学研究科にて博士(文学)取得。現在、慶應義塾大学経済学部教授。著書に『近世東南アジア世界の変容』(名古屋大学出版会、2014年、日本学士院学術奨励賞)

長田紀之 : 1980年東京都生まれ。2013年、東京大学大学院人文社会系研究科にて博士(文学)取得。現在、アジア経済研究所研究員。著書に『胎動する国境』(山川出版社、2016年、東南アジア史学会賞)

青山和佳 : 東京大学東洋文化研究所教授

今村真央 : 山形大学人文学部教授

蓮田隆志 : 立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • skunk_c

    重厚な東南アジア史。考古学的な時代はあっさりだが自然環境の影響、特に津波と火山、エルニーニョの影響を組み込んでいるのが興味深い。特にスマトラ西岸は定期的に大津波(2004年にも20万を超す被害を出した)が襲い、そのたびにある意味リセットされる様子が描かれている。また、「鉄砲帝国」なる概念が出てくるが、時代がかぶる日本の戦国時代の状況と比較してみたくなった。最大のポイントは、いわゆるヨーロッパの植民地化が本格化する前の18世紀後半には、華人達の活発な活動により経済が活性化していたとするところ。下巻も楽しみ。

  • MUNEKAZ

    東南アジア研究の第一人者による通史。大学での教科書を意識しているためか、大変読みやすい。前巻は近代までの東南アジアの歩みを「憲章の時代」「商業の時代」「銃砲国家」などのタームを駆使し、地域史の大きな流れとして描いている。印象に残った部分として、中国の史書にある東南アジアの古代国家は、いくつかの港市の連合であり、現代人の思う「王国」ではないこと。また近世をコスモポリタンな混交と競争の前半と、内部における均質化と凝集の後半に二分できる点で、徳川時代の日本が東南アジア研究の有効なモデルとなることなどがあった。

  • ポルターガイスト

    東南アジア通史の最新モデル決定版。現行の高校世界史レベルの感覚で読むと目から鱗の箇所がたくさんありとても勉強になる。初学者にいたずらに勧められる難度ではないような気はするが(高校世界史で定番の王朝名とかあまり出てこない),クセの部分を取り除いてしまうと真っ当な東南アジア史にはならないというのが筆者の見立てだろうから,まあこれでいいかなあとは思います。個人的にいちばん面白かったのは「17世紀の危機」後の時代に華僑の力を借りつつ開発が進んだのであって,植民地主義はその僭称者に過ぎないという見方でした。

  • Ahmad Hideaki Todoroki

    目から何度鱗が落ちたことか… 東南アジア史のこういう概説書をずっと待っていた!! 幾度も再読したい面白さです。

  • Go Extreme

    熱帯湿潤地域の人びと: 風下の地のブッダとシヴァ インド的国家をめぐる論争 仏教徒世界とサンスクリット化 貿易とネットワーク: 陸路と海路 イスラームのネットワーク 都市の発展と世界市場向けの生産 1490-1640年 宗教革命と近世 1350-1630年 アジアとヨーロッパの邂逅 1509-1688年 17世紀の危機 民俗語的(ヴァナキュラー)アイデンティティ 1660-1820年 中国語化した世界の拡大 熱帯プランテーションへの道 1780-1900年 自律性の退潮と最後の抵抗 1820-1910年

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