アンソニー・マゴーワン

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Books

アナグマの森へ

アンソニー・マゴーワン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198657468
ISBN 10 : 4198657467
Format
Books
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ニッキーの生活は、どん底だった。母さんは、小さいころ家を出ていって、いない。父さんは少し前に犯罪にまきこまれ、今は保釈中だが、最近は毎日家でビールを飲んでばかりいる。いつもニッキーは一歳上の兄ケニーの面倒を見ていた。ある日ニッキーとケニーは、村の不良たちに雑木林に呼び出され、野生のアナグマと犬を戦わせるという悪質な遊びに立ちあう羽目になる。そして、不良たちが去ったあと、ニッキーが林で見つけたのは…?動物とのふれあいを経て、厳しい生活に光がさしていく様子をみずみずしく描く感動作。カーネギー賞を受賞した『荒野にヒバリをさがして』の数年前を描く物語。小学校高学年〜。

【著者紹介】
アンソニー・マゴーワン : 英国の作家。1965年マンチェスター生まれ。大人向けの小説でデビューし、その後、ヤングアダルト文学やノンフィクションなど幅広く活躍。『荒野にヒバリをさがして』(徳間書店)で2020年カーネギー賞を受賞

野口絵美 : 横浜生まれ。東京女子医科大学中退。早稲田大学第一文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    児童書。『荒野にヒバリをさがして 』 https://bookmeter.com/books/19356310 より数年前のお話▽保釈中の父はアル中で、兄のケニーは知的障害を持つ。弟のニッキーは貧しい生活の中でも父の心配をし、兄の面倒を見ているしっかりもの。ある日、いじめっ子達が林のアナグマの巣穴を壊し、アナグマを殺すのを見せつけられた。いじめっ子達は怪我をした犬を捨て去っていった。生き残ったアナグマの子供と子犬を保護し、ニッキーはアナグマを森に返そうと、図書館で本を調べる▽切ない。ハピエン。良本

  • Roko

    寒い朝だというのにケニーが飛び出していったのでニッキーは追いかけていきます。2人が行った森にはいじめっ子たちが待っていて、アナグマに犬をけしかけようとしていました。こいつらと一緒にこんなことをしていてはマズイと思ったのですが、そんなことを感じないケニーはその様子を面白そうに見ています。知的障害がある兄と失業中の父を抱えて、ニッキーは必死に生きているのに、いじめっ子たちはスキあらば、いじわるを仕掛けてくるのです。

  • ぱせり

    ニッキーたち兄弟をめぐる環境の素晴らしさ――生命溢れる森に、ため息が漏れる。「生まれてからずっとここに住んでいるというのに、今まで存在すら知らずにいたものたちが、たくさん見つかった」気をつけて見なければ、見逃してしまう繊細で素晴らしいものたち、きっとわたしたちのまわりにもたくさんあるにちがいない。

  • Mipo

    先に邦訳出版された『荒野にヒバリを探して』の前日譚。ヨークシャーが舞台で主人公はニッキー。母はおらず、父は酒浸りだ。そんななか軽い知的障害のある1歳上の兄ケニーの面倒を見ている。ニッキーのケニーに対するまなざしが優しく、兄弟の絆の強さを感じる。先に『荒野〜』を読んだから愛犬ティナとの出会いに注目した。本作で父の背景がわかってよかった。不良がアナグマに犬をけしかけたり、動物が傷つけられるシーンは辛いが、だから結末が気になるのだろう。『荒野〜』もそうだけど、話の収めかたがうまい作家さん。

  • たしゆれあ

    ニッキーは知的障害の兄ケニーのお世話をして、父は犯罪に巻き込まれて保釈中。だけど仕事もせず落ちぶれて家に居るし、母は出て行っていない。 ある日ケニーに連れられ森に行くと、不良たちがアナグマの巣を見つけ、殺そうとしている。悲惨な場面に出会い逃げるに逃げられなくなった。 その後一人でいるとアナグマの赤ちゃんを見つけ、家に連れて帰った。野生動物を飼ってはいけないから巣に返してやりたいが、どうしたら良いかと考える。 アナグマと戦って死んだと思った不良たちの犬とアナグマの赤ちゃん。家族の再生も大きなテーマ。

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