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ジャンピング・ジェニイ

アンソニ・バークリ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336041616
ISBN 10 : 433604161X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人気作家の家での仮装パーティの席上、過激な言動で顰蹙を買っていた女性が、余興に設えられた絞首台で死んでいるのが発見された…。傑作が集中するバークリー/アイルズ中期の代表作。

【著者紹介】
アントニイ・バークリー : 1893‐1971。本名アントニイ・バークリー・コックス。ユーモア作家として出発した後、“?”名義で、名探偵ロジャー・シェリンガム登場の探偵小説第1作「レイトン・コートの謎」(25)を発表。以後、バークリー名義で「毒入りチョコレート事件」(29)、「第二の銃声」(30)、「試行錯誤」(37)などの独創的なアイディアに満ちた探偵小説、フランシス・アイルズ名義では「殺意」(31)他の殺人者の心理に重きをおいた犯罪小説を発表。黄金時代探偵小説の頂点を極めるとともに、以後のミステリの流れにも大きな影響を与えた

狩野一郎 : 1961年、神奈川県生まれ。神奈川県立多摩高等学校卒業。藤原編集室翻訳課所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 本木英朗

    小説家ロナルド・ストラットンの邸では、参加者一同が高名な殺人犯あるいはその犠牲者に扮装した、風変わりなパーティーが催されていました。ロナルドの友人で自称「人間性の観察者」シェリンガムもその場に招かれ、他の参加者に好奇の目を向けていたところ、ひとりの女性が彼の心を捉えます。その女性はロナルドの弟デヴィッドの妻イーナでした。(→)

  • 本木英朗

    英国の黄金時代本格ミステリ作家のひとりである、アントニイ・バークリーの長編のひとつである。これは東京時代に5回ほど読んでいたが、弘前に帰ってからは今回が初めてだ。小説かロナルド・ストラットンの屋敷で開かれたパーティーで、ヒステリックな言動で周囲の顰蹙をかっていた女性のイーナが、余興として屋上に建てられた絞首台で死体となって、発見される――という話である。これはもう、買って読むしかないってば! まあ、今は創元推理文庫で買えるので、こっちの方がよいと思うけれど。(→)

  • kyoko

    いやこれはおもしろかった。古畑任三郎の原型?と見紛うような。危機に瀕したロジャーがしでかす様々な小芝居がおもしろくて声を出して笑ってしまった。最後どんなどんでん返しかと思っていたらまさに想像の斜め上。このシリーズ、正義とか真実への皮肉というか、裏の面というか・・・ああ、わかった。ドラマ「リーガル・ハイ」の雰囲気だわ。(感想も支離滅裂)

  • まど

    ハラハラしながらグイグイ読むことはなく、ムムム…ムムム…と読み進めていき「フーム。なるほどね」という感じのミステリーだった。

  • madhatter

    再読。バークリーは変わり種の推理小説を遺した作家だが、本作は中でも飛びきりの怪作だ。多くの推理小説では、司直の手に委ねるかは別として、探偵は犯人に至る。また、探偵の失敗を描く作品も多いが、それでも失敗を通して探偵は真相を知る。そこにあるのは真実への希求だ。だが今回のシェリンガムは、真相を求めるよりも、事実ではない物語を描くために奔走する。そして「実際に何が起こったか」を彼は知らぬまま、物語は終わる。私はそれなりに推理小説を読んできたと思うが、真実を渇仰しない名探偵って、後にも先にも彼だけのような気がする。

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