アンジェラ・サイニー

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科学の人種主義とたたかう 人種概念の起源から最新のゲノム科学まで

アンジェラ・サイニー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861828102
ISBN 10 : 4861828104
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人種は、権力によって形づくられ、科学によって根拠付けられ、数百年にわたって信じられてきた―。第二次世界大戦中のナチによる凄惨な虐殺の後、科学の人種主義は姿を消したかにみえた。しかし、人種主義は新たなる危機となって再来する…。人種概念の起源、優生学の歴史をたどり、最新のゲノム科学とそれを巧みに利用する人種主義者の現状までも論じる科学ルポルタージュ。科学の仮面をかぶった人種主義に、世界を代表するサイエンスライターが立ち向かう!

目次 : 太古の昔―私たちはヒトという一つの生物種なのか、違うのか?/ イッツ・ア・スモール・ワールド―科学者はどうやって人種の物語に入り込んだのか?/ 科学的偽善売教―人種は改良されうるのだと考え、科学者はみずからの人種を改良する方法を探した/ 仲間内で―戦後、知的人種主義者は新しいネットワークを築きあげた/ 人種現実主義者―人種主義を再び社会的に認めさせる/ 人間の生物多様性―二一世紀に人種はどのようにブランド再生されたか/ ルーツ―新しい科学研究に照らし合わせると、人種はいま何を意味するのか/ 起源の物語―科学的事実がつねに重要にならないのはなぜか/ カースト―一部の人種はほかの人種よりも賢いのか?/ 黒人用医薬―人種別化した薬がなぜ効かないか/ 奇術師―生物学的決定論のウサギ穴に落ちて

【著者紹介】
アンジェラ・サイニー : イギリスの科学ジャーナリスト。オックスフォード大学で工学の修士号を取得。在学中は学生自治会の反人種主義委員会の会長を務める。『科学の女性差別とたたかう―脳科学から人類の進化史まで』(東郷えりか訳、作品社)は、英国物理学会『Physics World』誌で2017年のブック・オヴ・ザ・イヤーに選ばれた。2018年にイギリスのジャーナリストから最も尊敬されるジャーナリストの一人に選ばれる

東郷えりか : 翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    歴史は決して終わりはしない。無言のうちに叫ぶ品々が大英博物館にはある(012頁)。人種の根底には、生まれながらにして異なっているという考えがある(014頁)。ヴォルテールやヒュームなど、多くの人は自由、博愛の価値観と、非白人は白人より劣るという考えに、矛盾があるとは考えなかった(033頁)。この点、白人優越主義の自由観かと思うと私には盲点であった。19Cには、一部の人びとは他よりも劣っているという可能性が、植民地主義に大衆の支持を得るうえで倫理上の後押しとなっていた(062頁)。

  • ステビア

    SJWのデタラメさを示す好例。リンやラシュトン、ジェンセンはもちろんのこと、カヴァッリ=スフォルツァやプロミンまでさしたる反証もなく批判されている。バカなこと言ってないで少しは勉強したら?

  • kenitirokikuti

    図書館にて。著者の新刊“The Patriachs”の邦訳と共に借りたもの。本書の原題は“Superior”で、前著は“Inferior”(こちらは既読)。邦題には平仮名で「たたかう」と日本共産党ことばしている。パトリ…には上野千鶴子の解説つき(本文にも上野の引用あり)▲著者はインド系ロンドン市民で、オックスフォード大卒。肩書きはジャーナリストであり、科学(思想)史には深入りせず、ロンドンや北米の大学人のリベラルな社会問題で語っている。ブレグジットには落胆し、トランプ大統領には危惧を抱く。

  • vonnel_g

    人種というものは科学的な視点からは存在しない、そこにはただ肌と髪と目の色が違う人たちがいる。だがなんとしてでも「自分もしくは自分の属する集団は優れている」という主張の裏付けに科学を使いたい人たちが存在するのだ。優生学は忌み嫌われていても同じような思想は未だ幅を利かせていることに暗澹たる気分に。特殊な環境にいる人たちのDNAを採取するというプロジェクトが結果的に差別をあぶり出すという皮肉に愕然とする。

  • 原玉幸子

    サイエンスライター的に最新学説を分かり易く紹介するのではなく、世の中に蔓延る「人種偏見」を批難する科学ジャーナリストの告発ルポでした。引用は未邦訳が殆どで既読は「フリン理論」のJ・フリンぐらいでしたが、彼とて最新科学(分析)から疑問視されてしまうとの解説に即せば、主題の人種との妄想は勿論のこと、科学が細分・専門性を追究する「研究資金を集める学問」になってしまっていることは、注意深く見なければならないと思うものでした。『白人ナショナリズム』との合わせ読み推奨、偏見の是正啓蒙同意!(◎2020年・秋)

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