アンガス・フレッチャー

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文學の実効 精神に奇跡をもたらす25の発明

アンガス・フレッチャー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784484222318
ISBN 10 : 4484222310
Format
Books
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人は、物語に救われてきた。なぜ?世界文学を人類史と脳神経科学で紐解く。米国では出版権が6桁競売に。文理融合の教養書、上陸。

目次 : 勇気を奮い起こす ホメロスの『イリアス』―全能の心の発明/ 恋心を呼び覚ます サッフォーの叙情詩、東周の頌歌―秘密を暴露する発明/ 怒りを追い払う ヨブ記、ソポクレスの『オイディプス王』―共感を生み出す発明/ 苦しみを乗り越える イソップの寓話、プラトンの『メノン』―安らな気持ちを高める発明/ 好奇心をかきたてる 『スンジャタ叙事詩』、現代のスリラー―未来から語る物語の発明/ 心を解放する ダンテの『地獄篇』、マキアヴェッリのイノバトーリ―警戒心を引き起こす発明/ 悲観的な考え方を捨てる ジョヴァンニ・ストラパローラ、『シンデレラ』の元になった物語―おとぎ話的展開の発明/ 苦悩を癒す シェイクスピアの『ハムレット』―悲しみを解消する発明/ 絶望を払いのける ジョン・ダンの「歌」―心の目を開く発明/ 自分を受け入れる 曹雪芹の『紅楼夢』、荘子の『渾沌』―胡蝶の夢に浸る発明〔ほか〕

【著者紹介】
アンガス・フレッチャー : オハイオ州立大学が主宰する、物語研究に関する世界有数の学術シンクタンク“プロジェクト・ナラティブ”の教授。神経科学と文学という2つの学位に加え、イェール大学で博士号を取得。スタンフォード大学でシェイクスピアの講義を担当しているほか、小説や詩、映画、演劇の科学的仕組みに関する2冊の著書、同業者による審査を受けた多数の学術論文を発表している。その研究は、アメリカ国立科学財団、アンドリュー・メロン財団、映画芸術科学アカデミーの支援を受けており、ソニー、ディズニー、BBC、アマゾン、PBS、NBC/ユニバーサルの各種プロジェクトの物語コンサルタントや、Amazonオーディオブックの『「Screenwriting 101:Mastering the Art of Story (シナリオの基礎 物語の技術習得する)』の著者兼ナレーターを務めている

山田美明 : 英語・フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かもめ通信

    自分の読書観を変えるほどの衝撃を受ける本とは、そうそう出会えるものではない。それなりに長くなった私の読書人生の中でも、指折り数えて片手で足りるほど。けれどもこの本はきっと、私の今後の読書人生を大きく変えることになるだろう、そんな予感がする。

  • 木麻黄

    人はなぜ文学に惹かれるのか。映像技術がいかに進化しても,本から得られるような心理的インパクトを獲得するのは難しいような気がする。考えてみれば,単なる文字の羅列が,時には人の孤独を癒し,悲哀を慰め,決然たる勇気を呼び起こすのは,不思議と言えば不思議だ。脳に内蔵される生きる力が,本に内蔵されるパスコードによって,静かに駆動するからだと筆者は説く。それが本当かどうかは,正直言って多少胡散臭くは感じてはいるのだが,読書によって脳機能の更新がされることを私自身は信じている。読書案内としても読める,夢のある論考です。

  • fumisikimi

    脳神経科学で文学を解剖する!みたいな内容で文系を威圧する大著なのかと思ってたら意外と読みやすく、読書レベル低の自分でも良く読めた。脳神経科学の部分は専門的な書き方はしてないし気になる章から拾い読みできる。私にはとても刺激的で楽しい文学入門となった。 それで色々拾い読みをしながら付録や出典に目を通すとハッとするんだけど、本書の著者さんは物語科学という、アリストテレスの「詩学」にルーツを見出せる変わったジャンルの方らしい。どうりて有名な作品にこんなアプローチをするんだなという解説が多いなと思った。面白いです

  • 袖崎いたる

    発明に焦点を当てた、文学作品の読解。これはアリストテレスの『詩学』の、それも復元されたそれを通して発見された、ソフィストのあり方に立脚している。遡るかたちで辿ると、哲学者、修辞学者、文学者といった具合。最後のソフィストての文学者が歴史のなかで埋没してった。最近になって考古学されたのが原初のソフィストというわけ。これは人間をエンパワメントする文学のテクノロジーを認識させるようにする解釈格子で、この本は人類史のなかの文学営為のうちに発明されてきたテクノロジーを紹介する。説得材料に脳の話をするのは、ちと違和感。

  • かずほ

    「自分を受け入れること」と「心の平穏を保つこと」を専ら心理療法の力を借りて実践してきたけど、小説でもこれが可能なのだと知れた。ヴァージニアウルフの小説を読むときってすごく救われたような穏やかな気持ちになれるけど、その理由が分かった。思考を漂わせていいんだと許可をもらえるからなんだ。自己受容を高めるべく「存在の耐えられない軽さ」にいつか挑戦するぞ〜

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