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ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか? ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」

アレン・ネルソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062766036
ISBN 10 : 4062766035
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2010
Japan

Product Description

女の子から尋ねられた運命的な問いかけ
死体のにおい、戦場の音……。戦争の本質は、今も昔も変わらない。

貧困と人種差別から解放されるために18歳で入った海兵隊。そこでの訓練で、人を殺すことのためらいや、罪の意識が薄れていく。やがて戦地に赴くことになり、降り立ったのは、ベトナム。「ほんとうの戦争は無慈悲で残虐で愚かで、そして無意味です」著者の口から静かに語られる、殺し合うことの悲惨さ、命の尊さが心を揺さぶる。

Content Description

貧困と人種差別から解放されるために18歳で入った海兵隊。そこでの訓練で、人を殺すことのためらいや、罪の意識が薄れていく。やがて戦地に赴くことになり、降り立ったのは、ベトナム。「ほんとうの戦争は無慈悲で残虐で愚かで、そして無意味です」著者の口から静かに語られる、殺し合うことの悲惨さ、命の尊さが心を揺さぶる。

目次 : 1 「あなたは人を殺しましたか?」/ 2 わたしが海兵隊に入ったわけ/ 3 沖縄での一ヵ月/ 4 ほんとうの戦場、ベトナムへ/ 5 これが戦争の現実/ 6 わたしを変えた体験/ 7 もう殺したくない/ 8 それからの戦い

【著者紹介】
アレン・ネルソン : 1947年、ニューヨーク・ブルックリン生まれのアフリカ系アメリカ人。海兵隊員としてベトナム戦争の前線で戦う。帰国後の戦争による精神的後遺症から立ち直った後、日米両国で精力的に講演活動を行い、戦争の現実を訴えつづける。2009年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あじ

    「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」ベトナム帰還兵に少女は真摯に問いかける─。思考を停止させた人間の非道さを、自身の犯した過ちを語ることで証明したノンフィクション。戦争が人の尊厳を奪ったのではない。尊厳を手放すかどうかは、己が決めることなんだ。尊厳を取り戻したネルソンさんは、一生涯をかけて生命と向き合うことを選択した。屈しない強き精神を盾に。 ◆高学年から読めます。良書。【購入本】

  • Aster

    こういう本は何度か目にしたことがあったし、とても衝撃を受けた、という感じにはならなかった。でもいくら本を積んでも戦争の本当の悲惨さなんて分からないよなぁと思う。結局机の上で練る評論なんて当事者からしたらお笑いものなんだろうな。自分は戦争について本質的に何も知らない無知なままで一生生きていくと思う、むしろそうありたい。

  • おれんじぺこ♪(17年生)

    観劇予定の演目を観る前に読んでおくとよい1冊、と勧められて読了。私には全く理解も想像もできない戦争、実際に兵士として戦場にでたネルソン氏が体験したこと、その思いを語る講演を元に成り立つ1冊。子供にも読めるようにわかりやすい文章で書かれています。【ほんとうの戦争について語ることは〜略〜戦争から生まれる出るものは新たな戦争でしかなく、戦争から平和が生まれることはけっしてありえないのだと気づいてもらうこと】

  • わむう

    ベトナム戦争の帰還兵である著者が戦争体験を語る為に訪れた小学校で投げかけられた質問が本のタイトルになっています。子どもには話せないような残虐な行為を繰り返したことを恥じ「YES」と答えるまでに様々な記憶が蘇ります。自分が生き延びる為に敵を容赦なく殺す行為を躊躇いもなく行っていたことやベトナム人を人とも思わなかったこと、しかしベトナム女性の出産に偶然見たことにより人種が違っても同じ人間なのだと思い出し戦争で人を殺す間違ったことだと気づきます。「本当の戦争は映画とは違いました。戦争は新たな戦争しか生まない」

  • かもめ通信

    海兵隊員としてベトナム戦争に従軍した青年が目にしたもの。帰還後の生活、なぜ平和運動に携わるようになったのか。講演を元にまとめられた本は率直な語り口で非常に読みやすいがその中味はとても濃く深い。人は何度同じ過ちを犯せば気が済むのだろう。ベトナムで起きたことは、少しずつ形を変えてイラクやアフガニスタンで繰り返されている。この本を読んで多くの涙を流したがそれで「気が済んだ」と思ってはいけないのだ。平和への想いを次の世代に引き継いでいくことこそが、彼が身を削って語り歩き、本にこめた真の願いであるのだろうから。

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