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償いの雪が降る 創元推理文庫

アレン・エスケンス

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488136086
ISBN 10 : 4488136087
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。話を聴いてジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが…。バリー賞など三冠の鮮烈なデビュー作!

【著者紹介】
アレン・エスケンス : アメリカ、ミズーリ州出身。ミネソタ大学でジャーナリズムの学位を、ハムライン大学で法学の学位を取り、その後、ミネソタ州立大学マンケート校などで、創作を学ぶ。25年間、刑事専門の弁護士として働いてきたが、現在は引退している。デビュー作である『償いの雪が降る』は、バリー賞ペーパーバック部門最優秀賞など三冠を獲得し、エドガー賞、アンソニー賞、国際スリラー作家協会賞の各デビュー作部門でも最終候補となった

務台夏子 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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2、3年前に新人作家のデビュー作として海外...

投稿日:2021/04/11 (日)

2、3年前に新人作家のデビュー作として海外で話題になった作品。 推理あり、アクションあり恋愛ありで展開もテンポ良く、そのまま映像化できそうな快作! 翻訳も不自然な表現がなくストレスなく読めるところも良い。 冤罪を証明するのではなく、冤罪に気付いて証明するという流れだったら作品としてさらに面白い展開になったかも... ストーリー的には是非、映像化に期待したい作品だ!

I.O.U さん | 北海道 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    とても面白かった。ミステリと青春小説のブレンド具合が半々くらいだけれども、弟の発言からの暗号解読の流れや、最後のひっくり返し方などがミステリ好きのツボを心得ている感じ。主人公ジョー・タルバートの人物像系が秀逸で、ただの優しい青年ではなく、やる時はやるどころかかなり戦闘能力も高いというのは新鮮。語り口からは大人しそうな文系少年を思わせるのに、実際は行動力の塊というのがいい。その家族構成もまた物語を面白くしており、あまりにアメリカン・クズなお母さんのインパクト絶大。続編で関係性に変化が訪れるらしいので楽しみ。

  • seacalf

    久しぶりに満足。程よくハラハラさせられながらも温かい結末で締め括るミステリは大好き。酒に身をやつす母親に自閉症の弟、恋しい隣人には距離を置かれと大学生ジョーの身の回りの環境はシビアだが、仮釈放中で末期がん患者のカールにインタビューすることから思いもかけない物語が展開していく。読みどころが沢山あってとにかく面白いのだが、酒場の用心棒稼業で学んだ技で悪漢を懲らしめる場面が今迄あまりないパターンで好き。迂闊すぎて危なっかしいが可愛気がある主人公。デビュー作にして読者を心を掴むのが上手い作家さんだ。続編も楽しみ。

  • 遥かなる想い

    2020年このミス海外第13位。 三十年前の少女暴行殺人の真実を 探る物語である。事件の真相を探りながら、カール・アイヴィンの過去が 殺されたクリスタルの人生が 蘇る。ヴェトナム戦争での悲劇を盛り込みながら、償いの意味を問う …少し 哀しいミステリーだった。

  • stobe1904

    【ミステリ新人賞を総なめにしたデビュー作】大学の英語科目の課題で年長者の自伝をまとめることになったジョーは、老人ホームを訪れ少女強姦殺害犯で、余命少ないため釈放されたカールと出会う。カールとの会合を重ねるにつれてカールの冤罪を確信したジョーは隣人のライラと過去の事件を調べることになるが…。素直な性格で奮闘するジョーへの共感を通して良い読後感を与えてくれた。2作目や別作品をぜひ読みたいと思うほどの出来栄えで、今年のミステリランキング級だと思う。★★★★★

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    大学の授業で末期癌患者のカールの伝記を書くことになったジョー。カールはかつて少女をレイプした罪で有罪判決を受けていたが、深く関わるうちにジョーは事件に疑問を抱くように。 ミステリとしては王道?な感じで、展開的にはっと驚く、という感じはそこまでなかったけれど、まず主人公ジョーがとても魅力的。謎をひとつひとつ解明していく過程がとても心地よく、心に傷を負う登場人物たちが心を通わせて、必死で事件に挑む様は胸にぐっときます。秋になると海外作品が読みたくなるけど、とてもいい作品に出逢ったなぁ、と満足な1冊でした。

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