アレックス・マイクリーディーズ

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Books

殺人者は沈黙する ハヤカワ・ミステリ

アレックス・マイクリーディーズ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150019471
ISBN 10 : 4150019479
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

抑圧的な父親のもとで育ち、苦しんだセオ。自分と似た境遇の人々を救いたいと願う彼は、心理療法士になった。順調にキャリアを重ねるうち、彼はずっと気になっていた六年前の殺人事件の犯人―夫を射殺した画家―を収容する施設の求人広告を目にする。事件以降ずっと沈黙している彼女の口を開かせることができるのは、僕しかいない。そう思ったセオは彼女の担当に志願するが…。“ニューヨーク・タイムズ”ベストセラー・リストに連続23週ランクイン。巧みなプロットと戦慄のラストに圧倒される傑作ミステリ。

【著者紹介】
アレックス・マイクリーディーズ : 1977年キプロス生まれの作家・脚本家。ケンブリッジ大学卒業後、アメリカン・フィルム・インスティテュートで脚本を学ぶ。初の小説となる『サイコセラピスト』が世界的ベストセラーとなる

坂本あおい : 青山学院大学文学部卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    【原書】おかしいな、読み友さんのレビューで知った作品のはずなのに、そのレビューが見当たらない…と思ったら、邦訳されていたのだった。ふむふむ、このふたつのストーリーはどこで交わるのかな、と読み進んだならば。な〜〜るほどねぇ。あーこれ原書の装丁、ある意味ネタバレなので、よいこのみんなは見ちゃダメです。実際に読んだのはこちら:https://bookmeter.com/books/13401542

  • 🐾Yoko Omoto🐾

    やられた!単純に終わるわけはないと疑念を抱きつつ読んでいたつもりだが、そう来るのかという驚きと、全てが腑に落ちる爽快感に感嘆させられ読了。夫を銃殺し沈黙を守り続けるアリシア、その理由を知りたいと切望する心理療法士のセオ。物語はアリシアが事件以前から書き続けた日記と、セオの語りが交互に描かれながら進むのだが、とにかくこの構成が巧い。心理学やギリシア神話、ワケ有りの登場人物たちを効果的に配し、真実か嘘か妄想かを周到に伏せた展開に引きずり込まれる。訳も素晴らしく、これぞミステリーだと思える面白さだった。

  • のぶ

    良くできたミステリーだった。主人公はサイコセラピストのセオ。事の起こりは画家のアリシアが、夫の顔面に銃弾を打ち込み、それ以降一言も言葉を発せず精神科施設に収容される。セオはアリシアに対して自分なら心を開かせられるとの思いから、アリシアが収容されている精神科施設に就職する。この経緯を中心に物語は展開するが、途中、アリシアの日記が何故挿入されるかなど、構成が入り組んでいてこのあたりの関連が自分には分かり辛かった。読み進むと終盤に思わぬ展開が待っていて、驚きのラストだった。

  • buchipanda3

    ミステリ長編。なるほどこれはと唸らされた。夫殺害で逮捕されたアリシアは動機も含め一切の沈黙を保つ。その理由を追う心理療法士セオは彼女の過去を丁寧に紐解いていき、アリシアの心理的なある辛い側面を浮かび上がらせる。彼女がいよいよ語り出しそうになった時、思わずハッとさせられることが…。違和感からひょっとしてと思っていたがやり取りからみて可能性は否定されたと思っていた。腹に一物ありそうな周囲の人物描写、ギリシア神話の効果的な引用、日記と語りの二つの視点で真相を徐々に明らかにしていく構成、そして締め方も見事だった。

  • ★Masako★

    ★★★★ これは巧い! 見事にやられた! 6年前、夫を猟銃で殺し司法精神科施設に収容された画家のアリシア。彼女は事件以降口を閉ざしたまま…。何故彼女は話そうとしないのか。何故夫を殺したのか? 心理療法士のセオは、アリシアに共感するものを感じ、彼女を救おうと決める。交互に書かれるアリシアの当時の日記パートとセオの過去・現在パート。それが終盤に一つになり、衝撃の真相へと繋がる構成が素晴らしい!ギリシャ悲劇「アルケスティス」の引用も効果的だったなあ。翻訳ものにしては読みやすく、一気に読める面白さだった♪

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