アレックス・パヴェージ

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第八の探偵 ハヤカワ・ミステリ文庫

アレックス・パヴェージ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151845017
ISBN 10 : 4151845011
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

独自の理論に基づいて、探偵小説黄金時代に一冊の短篇集『ホワイトの殺人事件集』を刊行し、その後、故郷から離れて小島に隠棲する作家グラント・マカリスター。彼のもとを訪れた編集者ジュリアは短篇集の復刊を持ちかける。ふたりは収録作をひとつひとつ読み返し、議論を交わしていくのだが…フーダニット、不可能犯罪、孤島で発見された十人の死体―七つの短篇推理小説が作中作として織り込まれた、破格のミステリ。

【著者紹介】
アレックス・パヴェージ : イギリス・ロンドン在住。数学の博士号を持ち、ソフトウェア・エンジニアを経て『第八の探偵』で作家デビュー。2020年の米“ニューヨーク・タイムズ”紙の年間ベスト・スリラーおよび英“タイムズ”紙の年間ベストミステリに選出されるなど、高く評価された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    2022年このミス海外第10位。 隠遁した作家と 編集者との 読書会で 進む 短編集である。一編が終わるたびに 感じる違和感が 何かが起こりそうで 楽しい。 作中作の中には クリスティーへのオマージュが濃厚に表れているものもあり、英国伝統の雰囲気満載である。徐々に浮かび上がる作家の秘密とは何なのか? どんでん返しの連続に 英国ミステリーの伝統を感じる…そんな作品だった。

  • stobe1904

    【凝りに凝った本格ミステリ】殺人事件を描いた7つの作中作が中核に据えられた本格ミステリ。作中作ミステリなので少し構えて読んだが、後半の大きなヒネリの連続は予想を超える面白さだった。ピースとしての作中作と全体像の構造はそれほどトリッキーではなく読みやすいが、それでも作中作ミステリは読者を選ぶと思う。クリスティの名作をモチーフにした作中作が興味深く、独創性あふれるミステリ作品だった。★★★★☆

  • オーウェン

    小島に引きこもる作家のグラントの元へ、編集者のジュリアが短編集の復刊を企画する。 収められた7つのミステリに対し、それぞれ両者で考察していく。 作中作と言う形で7つのミステリを楽しめる。 その途中から微妙な違和感をジュリアがグラントに突き付けていき、なぜジュリアがここに来たのかの目的が明かされていく。 海外作品にしては珍しい新本格なつくりのミステリ。 その中で過去のクリスティなどのミステリを置き換えて、ラストでそれをひっくり返すつくり。 デビュー作ということだけど、長編も読みたくなるつくり。

  • 雪紫

    なんか短編どれも、もやもやするなと思ってたらこう来るかぁ・・・とばかり(ちょっと伏線少ないかつ反則過ぎないかと思いつつ)に意外な真相乱れ打ち。なんか、ズルいと思いつつ、こういうネタの良い使い方がわからなかったので負けた感。でもなんか足りないと思ってしまう。なお、短編はそして誰もいなくなった的事件第1発見者の話の「青真珠島事件」と死んだ相棒が見える刑事の「階段の亡霊」が好み。

  • Sam

    7つの作中作が散りばめられるという凝った構造のミステリー。解説で日本の「新本格」と比較されているのも分かる。この手のパズラーの場合、登場人物は作者が書きたいことを演じるためだけに配置されたリアリティに欠ける人間であることが往々にしてあるが、本作はそういう弱点はなさそうだなと思いながら面白く読んでいた。が、終盤にいたって次から次へと繰り出されるひねりわざには残念ながら少々食傷気味となってしまった。最後は綺麗に締め括ってくれたと思うけど。

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