アレクセイ・ユルチャク

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最後のソ連世代 ブレジネフからペレストロイカまで

アレクセイ・ユルチャク

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622086420
ISBN 10 : 4622086425
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

強大で安定した体制だと誰もが思っていたソ連が突然ガタガタになり、あっという間に消えてしまった。ソ連崩壊とは一体何だったのだろうか?その鍵はブレジネフ期にあった。何も起こらなかったと言われたこの時代が、着々と崩壊を準備していたのだ。しかも内側から。はじめてソ連社会を内側から照らし出した書物として、本書は英語圏とロシアで大きな反響を得た。ソ連を知る必読書。

目次 : 第1章 後期社会主義―ソビエト的主体と予想外のシステム崩壊/ 第2章 形式のヘゲモニー―スターリンの予期せぬパラダイム・シフト/ 第3章 転倒するイデオロギー―規範と詩学/ 第4章 ヴニェで生きる―脱領土化された生き方/ 第5章 想像の西側―後期社会主義のヴニェ空間/ 第6章 色とりどりの共産主義―キング・クリムゾン、ディープ・パープル、ピンク・フロイド/ 第7章 ヴニェの皮肉―ネクロリアリズム、スチョーブ、アネクドート

【著者紹介】
アレクセイ・ユルチャク : 1960年、ソ連レニングラード市(現ロシア、サンクト・ペテルブルグ市)生まれ。カリフォルニア大学バークレイ校人類学准教授。ブレジネフ期のソ連で少年時代を過ごし、大学では電波物理学を専攻。1980年代半ばからロック・バンド「アヴィア」のマネージャーをしていたが、ソ連解体直前にアメリカに渡り人類学者となる。『最後のソ連世代―ブレジネフからペレストロイカまで』で2007年にAAASS(米国スラヴ研究学会)のVucinich Book Prizeを、2015年にロシアの啓蒙家賞を受賞した

半谷史郎 : 1968年愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。現在、愛知県立大学外国語学部准教授。専攻はロシア史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    著者はレニングラード生まれの人類学者でUCLAの准教授。本書はソ連システムの崩壊に繋がる過程を主にブレジネフ時代に焦点を当て、当時のソ連内部の社会状況を文化人類学的なアプローチで分析している。◆読む前は、ここまで引き込まれる内容だとは予想していなかった。停滞の時代と言われるその裏で、ソ連の人たちがイデオロギー的な言説と儀礼にどう対処していたのか、文脈ごとにどんな言葉で人と接し発言していたのか、そして何が徐々に崩れ始めたのかを、いくつかのキーワードを軸に浮かび上がらせている。◇思わず頬が緩む場面も多々あり。

  • Toska

    自らも後期ソ連(ブレジネフ以降)を生きた著者による、極めて奥の深い分析。抑圧/抵抗の二項対立に囚われない、奇妙なソヴィエト的日常が浮かび上がる。形骸化した「権威的言説」とのつき合い方さえマスターできれば、実は意外に生きやすい世界だったのでは?と感じてしまう。実際、仙人みたいな生活をする奴らさえいたらしい。アネクドートを連歌の会の如きコミュニケーションツールにする独特の人間関係も面白い。ただ、そうした「生きやすさ」は国が意図して作り出したものではなく、寧ろ逆であったというのがミソ。

  • 工藤 杳

    同著者の「レーニンはキノコだった」論文を添えて。官僚主義のただ中を生きる自分にとって大変意味のある読書だった。賛成反対をヴニェした態度は「現実逃避」ではないという点は著者自身強調するところであり現代でも示唆するものは大きいと思うが、こうした態度の結果体制ががたつき、崩壊にまで至ってしまったのは結果論とも言えないか。とにかく、一般人、ふつうのひとの視点に肉薄しているのがこの本の最も優れているところであり、単に事例集としても超おもしろい。意味をズラしながら糞の中でしたたかに生きること。〈自由〉の意味を考えた。

  • cochou

    後期社会主義ではどんな言語活動が行われていたのか?それが人々の政治、社会活動、文化とどう結び付いていたか?何故急激なソ連崩壊は起きたのか?諸々の疑問に文化人類学やクロード・ルフォールの政治イデオロギー論と、自身のソ連ロックバンドのマネージャー経験とを統合して論じた本。ステレオタイプな社会主義国家像とはかなり違っていて新鮮。レントゲンフィルムをレコードにしてしまう表紙を見ると、音楽は人々を熱狂させ、障害を乗り越えて伝播すると改めて気づく。

  • べらし

    ほとんど80年代以降の日本だな 旧ソ連で「権威的言語」の頂点にいたのがレーニンだとしたら、こちらは天皇制か いや、案外高度経済成長程度のものかもしれない

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