アルマン・マリー・ルロワ

Individuals/organizations Page

Books

アリストテレス 生物学の創造 下

アルマン・マリー・ルロワ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622088356
ISBN 10 : 4622088355
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

下巻では遺伝や生活史の理論、ダーウィンとの比較のほか、自然発生説やコウイカ大論争といったテーマに端を発する近代以降の生物学のターニングポイントにもスポットライトを当て、その随所にアリストテレスの影を色濃く浮かびあがらせる。また、アリストテレスの生物学と哲学がどのように結びついていたか、それらがいかに現代の生物学の体系の中核に引き継がれているかについても掘り下げる。科学革命以来の数百年間、ほとんど蔑ろにされ忘れられていた偉大な生物学者を、著者はダーウィンやリンナエウスと比肩する先達として見事に蘇らせている。

目次 : ヒツジの谷/ カキのレシピ/ イチジク、蜜蜂、魚/ 石の森/ 宇宙/ ピュラー海峡/ 補遺

【著者紹介】
アルマン・マリー・ルロワ : インペリアル・カレッジ・ロンドン、進化発生生物学教授。1964年、ニュージーランド、ウェリントン生まれ。国籍はオランダ。ニュージーランド、南アフリカ、カナダで幼少年期を過ごす。ダルハウジー大学(ハリファックス、カナダ)で学士号を取得後、カリフォルニア大学アーバイン校(アメリカ)で博士号を取得。マイケル・ローズ博士のもとでショウジョウバエを対象に老化の進化生物学研究に携わる。ついでアルバート・アインシュタイン医科大学のスコット・エモンズ博士のもとでポストドクトラル・フェローを勤め、線虫の成長の研究を始める。1996年からインペリアル・カレッジ・ロンドンで講師、2001年から進化発生生物学部門リーダーを務める。初の著書MUTANTS:On Genetic Variety and the Human Body(Viking Penguin,2003)(邦訳は上野直人監修・築地誠子訳『『ヒトの変異―人体の遺伝的多様性について』,2006,みすず書房)により、Guardian First Book Awardを受賞。『アリストテレス 生物学の創造』により、London Hellenic Prize2015およびRunciman Prize2015を受賞。イギリスではBBCチャンネル4、ディスカヴァリー・チャンネル・ナショナル・ジオグラフィックなどのテレビ番組で放送作家兼ナビゲーターも務め、科学コミュニケーターとしてもよく知られている

森夏樹 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • トムトム

    イデアだプネウマだと哲学っぽい言葉で議論して賢いぶっている人たちに教えたい。ただの科学用語だよ!誰も気づいていない概念に先駆者が名前をつけただけのもの。現在では別の科学用語や概念で説明できたりする。今は使われていないフロギストン(空気中に含まれる燃える物質、現在の酸素)やエーテル(宇宙に満ちている液体、そこに地球が浮かんでいる)について真面目に議論するようなものです。哲学用語は当時最先端の科学用語。死後の世界と神については、ないものをあると仮定して議論しているだけだと思うので、どうぞご勝手に♪

  • Gokkey

    著者は現役の生物学者で分子生物学的手法を中心に胚発生の研究を展開。そんな著者はアリストテレスの自然観を紐解き、現代の生物学が還元的に質料(ヒュレー)としての側面のみに光を当てた一方で忘却した形相(エイドス)の重要性を喚起させる。形相とは現代風に言い換えれば生態学的なニッチとそこへ向かうベクトルと言い換えられるか。そのベクトルの中で形を変え(形相因)、与えられた役割を全う(目的因)しながら次世代にそのニッチを受け継ぐ。月並みな言い方だが、その様を膨大な観察記録のみから導き出すアリストテレスは正に驚異的。

  • Bevel

    アリストテレスの議論ってどうしても個別的に整理されることが多くて、生物学という観点から体系的に読んで、現代の水準からみて明らかに間違ってる点など腑分けして、進化論や分類への後世への影響なんか評価してくれてるのはありがたいなという感じ。著者は科学者とのことだけど、形而上学とか類種、魂の話などしっかり絡めていてめちゃめちゃ読んでるなすごいなあと思った。

  • Mark.jr

    哲学者として著名なアリストテレスは、実は博物学・生物学者としても有能であったことは、果たして知られているのかいないのか...。本書はそんなアリストテレスの生物学の業績を解説しつつ、古代ギリシア当時の生物学、遺伝学、解剖学、自然観などを掘り下げる、大変読み応えのある本になっています。"THE LAGOON"日本語にすると"潟"を意味する原題通り、取り上げられているのは主に水中生物ですが、羊や蜂やイチジクなども扱われています。

  • 瀬希瑞 世季子

    栄養システム、体温調節のサイクル、知覚、胚発生のDNA変化を伴わない遺伝子発現の過程とそれに関連した自然発生物のバージョン、遺伝システム、このプロセスそのものがトータルで霊魂なのであり、正確に言えば、霊魂とはこのような物理的プロセス(あるいはその結果)の動的構造である。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items