アルフレッド・W・クロスビー

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史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック

アルフレッド・W・クロスビー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622074526
ISBN 10 : 4622074524
Format
Books
Release Date
January/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2500万人以上の死者を出したといわれる、1918〜19年のインフルエンザ。社会・政治・医学史にまたがるこの史上最大規模の疫禍の全貌を初めて明らかにした、感染症学・疫病史研究の必読書。

【著者紹介】
アルフレッド・W・クロスビー : 1931年、ボストンに生まれる。1961年にボストン大学にて博士号取得。ワシントン州立大学、テキサス大学をはじめ、イェール大学、ハワイ大学、フィンランドのヘルシンキ大学などで教鞭を執りつつ、研究に従事。テキサス大学教授退官後の現在も精力的に研究・執筆活動を続けている。専門はアメリカ史、地政学、生態学的歴史学

西村秀一 : 1955年山形県に生まれる。1984年山形大学医学部医学科卒業。医学博士。山形大学医学部細菌学教室助手を経て1994年4月から米国National Research Councilのフェローとして、米国ジョージア州アトランタにあるCenters for Disease Control and Prevention(CDC)のインフルエンザ部門に留学、その後同部門の客員研究員、1996年12月に帰国後、国立感染症研究所ウイルス一部主任研究官を経て、2000年4月より国立仙台病院臨床研究部病因研究室長・ウイルスセンター長。専門は呼吸器系ウイルス感染症、とくにインフルエンザ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 1959のコールマン

    ☆評価保留。理由は図書館で借りて読んだ為、ざっと読みにしかならなかったこと、もう一つは本文が、内容が内容なのでちょっと今混乱中でうまく書けないこと、以上2つの理由にて評価は保留にした。後日、再読したい。ただ、これだけは言える。現時点では必読書。なお、2004年版と2009年版があり、必読なのは「パンデミック・インフルエンザ研究の進歩と新たな憂い」が付録として付いた2009年版の方。表紙がほとんど同じで迷うが、表紙に赤字でそのタイトルが記してある方が2009年版。

  • 翔亀

    【コロナ30】第一次世界大戦時に世界中で大流行した「スペイン風邪」(スペイン・インフルエンザ)の脅威を初めて正当に評価した古典的名著(1976年)。私も全く知らなかったが、コロナ禍のためスペイン風邪のことをよく耳にするようになったため読んでみた。改めて驚きの連続だった。第一に、被害の凄まじさ。1918年から2年間の死者は2,000万人を遥かに超える(最近の試算では4,500万人という説もある。日本では内地だけで50万人の死者。速水融説)。戦争を含めて史上最悪の人的被害だろう。14世紀の黒死病さながらに↓

  • 翔亀

    今のコロナに参考となりそうなので、書き忘れたことを追記。1918年のスペイン・インフルエンザは米国では三つの波が襲ってきた。春の第一波は大したこととはなく、サンフランシスコ(人口55万人)では、第二波の10月、第三波の12月が二つのピークとなった。10月の第四週の感染者数は7000人、死者は700人超だった。行政は後手に回り医療崩壊に陥るが、ワクチンを接種し(当時は病原体がウイルスと分かっていないから効き目はない)、マスク着用条例が施行された。市民の99%が着用した。マスクを着けないと逮捕された。↓

  • ケイトKATE

    コロナウイルスの大流行(パンデミック)は、100年前のスパニッシュ・インフルエンザ以来の大流行ということから、本書が注目されていたことで読みたくなった。本書を読んで、スパニッシュ・インフルエンザが歴史上最悪ともいうべきパンデミックを起こし、3000万人が犠牲になったことを知り愕然とした。この犠牲者数は、当時起きていた第一次世界大戦の犠牲者数1500万人を凌ぐものであった。ところが、第一次世界大戦に比べスパニッシュ・インフルエンザは忘れられてしまった。

  • mawaji

    医療従事者に対する偏見、マスクを高値で売るいかさま師、「このたたりのような疫病をドイツ病と呼ぶことにしよう」と言う国粋主義者、インフルエンザと戦争を直接結びつけようとする素人理論家など、今のコロナ禍の報道を見ているような錯覚に陥りながら読みました。100年経って医学的知識や医療資源も格段に進歩したとは思いますが疫病に対する人々の恐怖心や向き合い方は基本的には変わっていないところも多々あるようです。最終章は非常に示唆に富む内容でしたが思考停止にならず100年前の教訓を今の私たちは生かせているのでしょうか…。

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