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疾病捜査官

アリ・s・カーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622090168
ISBN 10 : 4622090163
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

著者カーンは元・米国CDC(疾病対策センター)の実地疫学専門家(EIS)、渾名は「疾病捜査官(disease detective)」。その任務は世界各地で発生したアウトブレイクの究明と制圧のための調査や協力だ。これは、サル痘からエボラ出血熱、炭疽菌テロからSARSまで、さまざまな病原体や感染症の封じ込めの現場を振り返る事件簿である。種々のアウトブレイクはそれぞれどのように勃発し、感染はいかにして拡がったのか。新たな病原体の特性はどこから見出され、対処されたのか。もしアウトブレイクが、テロ攻撃だった場合には?生物学、医療、行政、地域文化までが絡み合うパズルを、疾病捜査官たちは時間との闘いのなかで解きほぐしていく。

目次 : 第1章 初めての調査/ 第2章 名前のないウイルス/ 第3章 悪魔の顔を垣間見る/ 第4章 どちらの家にも災厄は来る/ 第5章 生物学とテロ/ 第6章 病原体の移動/ 第7章 始まりはメトロポールホテル/ 第8章 大洪水の後/ 第9章 シエラレオネ/ 第10章 #jesuislemonde(#私は世界)

【著者紹介】
アリ・S.カーン : 疫学、バイオテロリズム、グローバル公衆衛生、新興感染症の専門家。1991年よりCDC(米国疾病対策センター)および米国公衆衛生局士官部隊のエピデミック・インテリジェンス・サービス(EIS)オフィサーとして、腎症候性出血熱、マラリア、ポリオ、サル痘、エボラ出血熱、リフトバレー熱、SARS、MARS、新型インフルエンザ(2009)などのアウトブレイク対応や、炭疽菌テロ対応(2001)、スマトラ島沖地震による津波災害(2004)、ハリケーン・カトリーナによる被害(2005)などの災害時疫病対策などに携わった。2010年−2014年、CDCの公衆衛生実践プログラム・オフィス(Office of Public Health Preparedness and Response,PHPR)のディレクターを務め、2014年よりネブラスカ大学医療センター公衆衛生カレッジ学長

ウィリアム・パトリック : リトル・ブラウン社、ハーバード・ユニバーシティ・プレス社など複数の出版社で科学・医学書編集者としてエドワード・O・ウィルソン、ジェーン・グドールらの本を手掛け、その間にSpirals(Houghton)、Blood Winter(Viking)の小説2作を発表。1999年よりフリーランスの著述・執筆協力専業となり、数々の著名人の作品を編集。共著者/ゴーストライターとして、Loneliness:Human Nature and the Need for Social Connection(W.W.Norton)“ジョン・T・カシオポ『孤独の科学』(河出文庫)”、The Measure of a Man(HarperSanFrancisco)“未邦訳のシドニー・ポアチエ自伝(Harper)”。Thieves of Baghdad(Bloomsbury)〔マシュー・ボグダノス『イラク博物館の秘宝を追え』(早川書房)〕。Legacy of Ashes(Doubleday)〔ティム・ワイナー『CIA秘録』(文春文庫)〕などに携わる

熊谷玲美 : 翻訳家。大学で地球物理学を学んだのち、独立行政法人勤務を経て現在に至る。翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • belier

    疫学専門家が世界各地で発生した感染症アウトブレイクに対応した現場の記録。2016年に原書は刊行された。サル痘、エボラ出血熱、炭疽菌テロ、SARSなどの封じ込めに取り組んだ経験のある著者は、パンデミックが起こり得ることを警告していたが、2020年からその通りになったわけである。著者は問う。途上国の農村で細菌説を知らず呪術を信じている人たちと、最先端都市に暮らしてはいてもインチキ情報に埋もれている人たちでは、どちらのほうが不合理化かと。このことは感染症に限らず、戦争でも災害でも現代人の課題と思われる。

  • shizuka

    疫学のスペシャリストのわかりやすい感染症についての著書として興味深く読めた。 科学と慣習、似非科学、外来種ペットの危険、貧富の格差と防疫など、様々な問題について感染症対策の現場に立つものとしての経験と考えがわかりやすく書かれているのがよい。

  • シェリ姉

    図書館本。エボラ出血熱、サル痘、炭疽菌テロからSARSまで、様々な病原体や感染症の封じ込めの現場を振り返る事件簿。裏表紙にあるようにCOVID-19以前からパンデミックは紙一重だったことがよくわかる。 災害時疫病対策が大切な事や、アウトブレイクやエピデミックの混乱の中で偏見や先入観なく見極めることがどれほど大変か、コロナ禍で身に染みている今はよくわかる。専門用語や知識の不足、英語圏特有の(?)言い回しで読みづらい所もあったが公衆衛生がどのように構築されどんなこと重要視するのか等興味深く楽しい1冊でした。

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    ☆☆☆☆☆

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