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女たちのベラルーシ 革命、勇気、自由への渇望

アリス・ボータ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393333907
ISBN 10 : 439333390X
Format
Books
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

表向きにはルカシェンコの圧勝だった2020年夏のベラルーシ大統領選挙。しかし体制側の不正が疑われ、首都ミンスクなどで数十万人の抗議デモが起こるなど、国じゅうが大混乱に陥った。立ち向かったのは、一介の主婦にすぎなかったスヴェトラーナ・チハノフスカヤと、彼女を支える二人の女性、ヴァレリー・ツェプカロとマリア・コレスニコヴァ、そして名もなき多くの女たち。革命にこそ至らなかったが、ルカシェンコ体制は大きく揺さぶられ、一連の出来事は国際的な脚光を浴びた。ソ連時代からさまざまな抑圧を受けてきたベラルーシの女たちが起ち上がり、声を上げ、手を取り合って新たな時代を目指して動き出す!

目次 : 1 亡命生活/ 2 嵐の前/ 3 恥知らずな偽選挙/ 4 「私自身の革命でした」―スヴェトラーナ・チハノフスカヤ/ 5 女たちの力/ 6 「もし私たち女がやらなければ、いったい誰がやるの」―ヴェロニカ・ツェプカロ/ 7 体制が牙をむく/ 8 「自由には、戦い取る価値がある」―マリア・コレスニコヴァ/ 9 未来を語る言葉/ 10 ヨーロッパの空白地帯/ 11 すでに敗北したのか、勝利はかなたに去ったのか

【著者紹介】
アリス・ボータ : 1979年ポーランドのクラプコヴィツェに生まれる。1988年北ドイツに移住、大学で政治学と近代ドイツ文学を専攻、またミュンヘンのドイツ・ジャーナリスト学校で専門教育を受ける。2007年より『ツァイトZeit』紙の編集部員として国際部に所属。2015年から同紙モスクワ支局長として旧ソ連地域を担当、ウクライナ・南コーカサス・ベラルーシで取材を続ける。これまでにアクセル・シュプリンガー賞、ドイツ・ジャーナリスト賞などを受賞

岩井智子 : 聖マリアンナ医科大学非常勤講師(ドイツ語)

岩井方男 : 早稲田大学名誉教授

越野剛 : 慶應義塾大学(ロシア文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • TATA

    以前にリトアニアのビリニュスに行った時に、隣国はベラルーシかと思ったことが記憶にある。サーシャ・フィリペンコの「理不尽ゲーム」を読んで、そして本作も読み改めて今のベラルーシを思う。ルカシェンコ政権に立ち向かう3人の女性。ポーランドやリトアニアに逃げる人、そして自ら国外追放を拒否し投獄される人。もはや彼の地への旅行などできるわけもなく、こういった体制の国の人達の想いに触れられる書籍というのはいかに貴重かと。

  • Nobuko Hashimoto

    「欧州最後の独裁者」と呼ばれるベラルーシのルカシェンコ大統領の対抗馬として立ち上がった3人の女性たちを中心に、物言えぬ社会で物申す女性たちを取材した本。投獄された夫の代わりに大統領選に立候補したチハノフスカヤ氏の控えめで慎重な人となりや、あくまで代理であると思っていた彼女がどんどんと主体的な闘士になっていく様子が興味深い。ルカシェンコが30年にも渡って権力の座にいれたのは、実は女性の支持が高いことも要因の一つだという指摘も非常に面白い。

  • zoe

    2023年(オリジナル2021年)。年初からキツイ内容。社会的経済的平穏と自由を同時に満たす方法を探究す。2020年代においても警察官による暴力が市民を死に至らしめる事例がある(ローマン・ボンダレンコ)。暴力制裁は常に一定の基準があるわけではないため、個人個人が民権活動範囲に不安を持ち続けてしまう状況。決して女性たちだけの活動ではないが、あえてタイトルに女性を入れたのかなという読後感。様々な理由でベラルーシを後にする人も少なくない。50%程度のベラルーシの方々は、ベラルーシ語を話せなくなっているという。

  • takeapple

    春秋社でアルバイトをしていた娘から、「お父が好きそうな本だよ」と紹介された。とっても興味深く読んだが、書かれているベラルーシの実態には恐怖さえ覚える。もし自分の妻や娘たちがこんな目に遭ったらとても生きた心地がしないだろう。ルカシェンコに対してとても強い憎悪を感じて立ち上がるだろう。一刻も早く全ての政治犯が釈放され、ベラルーシが自由で民主的な国になることを望む。

  • chuji

    久喜市立中央図書館の本。2023年12月初版。訳下ろし。欧州最後の独裁者『ルカシェンコ大統領』vs.三人の女たち『スヴェトラーナ・チハノフスカヤ』『ヴェロニカ・ツェブカロ』『マリア・コレスニコヴァ』の譚。読んでいてやるせないなぁ、ルカシェンコが狡猾過ぎるのでしょうか?

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