アリステア・マクラウド

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彼方なる歌に耳を澄ませよ Crest Books

アリステア・マクラウド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105900458
ISBN 10 : 4105900455
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

18世紀末スコットランドからカナダ東端の島に渡った赤毛の男がいた。人が根を持って生きてゆくことの強さ、またそれゆえの哀しみを、大きな時の流れと愛しい記憶を交錯させて描く。絶賛を浴びたベストセラー長編。

【著者紹介】
アリステア・マクラウド : 1936年、カナダ・サスカチェアン州生まれ。作品の主舞台であるノヴァ・スコシア州ケープ・ブレトン島で育つ。きこり、坑夫、漁師などをして学資を稼ぎ、博士号を取得。2000年春まで、オンタリオ州ウインザー大学で英文学の教壇に立つ。傍らこつこつと短編小説を発表。99年刊行の唯一の長編である『No Great Mischief』がカナダで大ベストセラーになったため、翌年1月、76年と86年に刊行された短編集2冊の計14篇にその後書かれた2篇を加え、全短編集『Island』が編まれた。31年間にわずか16篇という寡作であるが、短編の名手として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    スコットランド系カナダ人の一族の物語である。 巻末の スコットランドとイングランドの因縁、 カナダにおける イギリスとフランスの 闘いが 興味深い。 先祖から 伝わる血族の歴史 …壮大な物語は カナダの自然と あうような気がする …家族 そして 先祖への優しい想い満載の マクラウドらしい長編作品だった。

  • 優希

    こんなに優しい物語があるなんて。スコットランドからカナダへ移住したハイランダーの一族の物語。時間を行き来しながらつづられる文章に身を委ねるのが心地よかったです。世代を重ねても血を忘れないことは自分の家族も歴史の中で続いてきたのだと改めて思いました。人にはルーツがあり、その強さや哀しさが時と記憶を交錯させながら描いているのが美しい。作品の中の情景が心に刻まれていくようでした。人と人の絆を大切にしたいと感じさせる深い味わいが素敵だと思います。

  • (C17H26O4)

    かけがえのない者が逝った。ハイランダーの血が流れるキャラム ムーアの末裔の一人が。一族にとってgreat mischiefでないはずがない。受け継がれてきた血を重んじ、どんなときも身内を大切にし、心の底部にゲール語の歌が流れる彼らにとって。スコットランドからカナダに渡ってきた一族の六代目が語るマクドナルド家の歴史が、映像のように展開される。情の深さが強い力を持って伝わってくる。時に哀しみや痛みを伴い、時に笑いを誘いながら。「誰でも、愛されるとよりよい人間になる」ラストの一文が大きな波のように寄せた。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    美しい自然を舞台にひたむきに生きていく人々の心の機微を描いてきたアリステア・マクラウドの最初で最後の「一族」を描いた長編小説。スコットランドからの移住で戦争や翻弄され、艱難辛苦を堪えてきた一族の誇りと祖先に比べれば安楽である子孫の後ろめたさや愛する人からの記憶の忘却の切なさの描き方は敬意を込めて瞠目するしかない。一人の人間は一族の中で見ると畑の中の一本の麦の穂でしかなく、その短すぎる生涯は大きな流れに比べると意味がないものかもしれない。だけど過ごしてきた一瞬に時が凝縮された永遠が宿ることもあるのだ。

  • Willie the Wildcat

    祖国を離れた新天地。出身地の違いによる乖離や、移住地の位置付けも踏まえた移民の痛み。然るに、戦争や身内の不幸なども乗り越える家族の絆。故の英文表題であり一族の不変のモットー。ふと気づく故郷の匂い、心の匂い・・・、家族。皆の心を1つとするゲールの歌。私自身も海外で生活することで、民族・文化を見直し、その意味を再考したことを思い出す。巻末のスコットランド移民の歴史は、事前に読んだ方が理解をより深めることができる気がする。蛇足ですが、祖父の”凍傷”の件は、笑っちゃいけないけど笑う。

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