アリク カーシェンバウム

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まじめにエイリアンの姿を想像してみた

アリク カーシェンバウム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784760155637
ISBN 10 : 4760155635
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

 エイリアンと聞けば、何を想像するでしょうか。いちばん多いのは映画に出てくる緑色で目の大きなヒト型の生き物という人も多いのでは。そこまで明確でなくても細菌のような微小な生き物ならいるかもねと考えるかもしれません。いずれにしても誰でももしエイリアンに会えたなら、きっとこんな生き物だと想像したことはあるのではないでしょうか。エイリアンはわれわれより科学技術が進んでいて、地球に侵略してくるヤツらだとか、友好的で私たちの未来を明るいものにしてくれるとか、映画でもさまざまな姿が描かれています。
 でも、しょせんは想像の世界と片づけていませんか。もちろん今の私たちが本当にエイリアンに出会える可能性は低いでしょう。人類が無線を使えるようになってから150年もたっていません。つまり、人類がいることをエイリアンが地球からの電波によって知ったとしても、150光年しか離れていない場所にいる場合のみとなります。宇宙の広さからしてもなんと狭い範囲でしょうか。もちろんそこからやってくるにしても、光の速度で150年かかるわけですから、われわれが会えないことは当然といえます。
 本書では、物理学や化学の法則は宇宙でも変わらないことを前提に、生物学の見方を元に、もし生き物が地球外に生まれた場合、液体、気体、固体の中の生活スタイルを考えながら、どのような姿形になるか、どのように行動を選ぶか、どのように発展をしていくかを、進化論やゲーム理論をベースにして、地球の動物たちの進化の過程を参考に、エイリアンにもあてはめて考えてみた結果をまとめています。
 エイリアンを考えることは、結果としてわれわれ地球上の動物とは何かを考えることにもつながっていることも明らかにしていきます。

★リチャード・ドーキンスがX(旧:Twitter)で賞賛
★スーザン・ブラックモア、フランス・ドゥ・ヴァール、ルイス・ダートネルなども賛辞を寄せています

【著者紹介】
アリク カーシェンバウム : 動物学者、大学講師、ケンブリッジ大学ガートン・カレッジの研究員。イエローストーン国立公園やウィスコンシン州中央部の森でオオカミを追いかけ、さまざまな種類の遠吠えの意味を明らかにしたほか、紅海のサンゴ礁に生息するイルカのホイッスル、ベトナムのジャングルに生息するテナガザルやガリラヤの山中に生息するハイラックスの鳴き声を解読するなど、動物のコミュニケーションに関するフィールドワークを幅広く行っている。ハイファ大学で博士号、ケンブリッジ大学で上級博士号を取得

穴水由紀子 : 翻訳家。英国バース大学通訳翻訳修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コットン

    な、なんと!動物学者によるエイリアン検討本。 想像上のエイリアンと違い、真面目にエイリアンを考える上で基本的に重要なのは形態・機能を区別することで他の惑星でも形態より機能の原理が適用される等という論理的な話が理解しやすく展開されてる。社会性という章ではハイラックスやミーアキャットなどの見張り役としての行動が動物の利他的な進化として取り上げられ、他の惑星では見られないのだろうかと言っている。

  • 夜長月🌙新潮部

    全宇宙に共通する普遍的な法則に生命は従うことからある程度エイリアンの実態は推測できます。エイリアンの外見を予想するのではなく、文明を持つほどの生命体であれば進化論やジョン・ナッシュのゲーム理論に沿っているはずであることが根拠となります。どの惑星も大きな環境変化がありうるのでランダムな突然変異による進化は必須かつ不可欠なものです。

  • towerofthesun

    宇宙のどこかに生命体がいるとしたら、どのように発生しどのように進化を遂げているのか? 地球上の生命の歴史から敷衍して考える知的探究。「みなさんは、本書は地球外生命体についてのみ書かれた本だと思っていたかもしれないが、実際には生命一般、つまり最も基本的な意味におけるあらゆる生命に関する本であり、ほかの惑星の生命に負けず劣らず、地球の生命について扱っている。どこかの惑星に生息しうる生物のカタログではなく、生命とは何なのか、なぜ存在するのか、ほかのあらゆる生命と共通するものは何か、を理解するための本だ。」

  • yo_c1973111

    地球外生命があるとして(有無の検討は本書の範疇外)、有り様を検討する。検討材料は地球の生命のみで進化のプロセスは概ね科学的に定説化してます。つまり、自然選択と変化要因は突然変異のみであるということ。ただし分子構成など環境の違いは推定できないので「姿」を確定することはできません。ヒトとその他生命の進化を深く見直すことで、改めてその価値とヒトとその他生命の違い、あるいは共通点を再考・認識させてくれる良著です。論考、執筆も丁寧で信頼感がわきます。未解決なのは“言語”がどのように生まれたのか?興味深い分野です。

  • 茶幸才斎

    我々が唯一知る地球上の事例を参照すれば、生物進化の道程について、例えば遺伝を伴う増殖、エネルギーと空間を巡る競争、移動のための脚、予測と記憶と学習、個体間情報伝達と社会性、知性と言語など、ある程度の一般論が導かれ、そこから地球外知的生命体の輪郭についても多少は語れるのではないか、と云っている本。宇宙に目を向けずとも、実は我々の足元にいるのかもしれない。自己の結晶構造を鋳型に数百または数千年単位で成長し、やがて2つに割れて増える石くれにしか見えないものがあったとして、我々はそれを生命体と認識できるだろうか。

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