アミーア・D・アクゼル

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神父と頭蓋骨 北京原人を発見した「異端者」と進化論の発展

アミーア・D・アクゼル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152091390
ISBN 10 : 4152091398
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

北京原人の発見に古生物学者として関わった、テイヤール・ド・シャルダン神父。神と科学の間で苦悩し、バチカンからは危険視された波瀾の生涯を通じ、人類学の発展を描く傑作評伝。

【著者紹介】
アミール D アクゼル : 統計学者にして、世界的に評価の高い科学ノンフィクション作家。カリフォルニア大学バークレー校にて数学を専攻し、オレゴン大学で統計学の博士号を取得。各地の大学で数学や科学史を教えるかたわら、数理科学や科学者の伝記を織り交ぜたノンフィクション作品を精力的に執筆している

林大 : 1967年、千葉県生まれ。東京大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    「一流の古生物学者、地質学者にして、敬虔なイエズス会士であったピエール・テイヤール・ド・シャルダン神父(1881‐1955)」の伝記。さすが、科学ノンフィクション作家であるアミール・D.アクゼルならではの、傑作。これまでアミール・D.アクゼルの本を何冊も読んできたが、外れはなかったが、本書はその中でも傑出していると思う。面白い。ピエール・テイヤール・ド・シャルダンの本を読み直す気にさせてくれた。…というより [坂野 徹著「縄文人と弥生人-「日本人の起源」論争」にて言及。(2023・1・20) ]

  • エディン

    イエズス会神父テイヤールが、ダーウィンの進化論の科学性を指示し、人間の起源を追い求め、北京原人を発見していく。当時進化論を認めていなかったカトリック教会に属しているがために、アフリカ、中国、アメリカなど転々とし、論文を出版することさえ認められない中、自分の信念を貫いた意志の強さに惹かれる。理知的で、信仰心が厚く、行動的なテイヤールに、多くの人が魅了されている。特にルシールとの書簡のやりとりは、面白い。信仰と科学の領域の違いが現在のように考えられるようになったのは、ごく最近のことであるというのに驚いた。

  • 海星梨

    ガリレオが天文学で非難されたように、古人類学でも同様の人物がいた。それもなんとイエズス会の神父なんである。中国に島流し、しかし彼を止めることはできず北京原人発見に関与し、学者として地位を固める彼にイエズス会もバチカンもほとほと困る。北京原人発見の国際チームは先進的ですごい。キリスト教という一大権威が、科学発展初期、保守的に権威を守るためにどういう行動にでたかという記録でもある。そして、ww1に従軍、中国では日本侵攻に合う。日本人が探した北京原人は、保護のため米へ送られる途中で行方不明に、というミステリも。

  • noko

    宗教と科学は、いつの時代も矛盾するものだと私は思っていた。しかし、テイヤールドシャルダン神父はそう思っていなかったみたい。熱心なイエズス会士でありながら、古生物学の権威になった。でもイエズス会は彼を異端とし、圧力をかけ中国に流刑する。しかしその流刑の地で、猿と人のミッシングリンクである、北京原人を仲間と発見する。彼は宇宙にあるもの全てが絶え間なく流転し、神の意思に従い、常に進化していると考えた。晩年になってもイエズス会からの対応は変わらず、米国に送られたり苦労するが、自分の信念を貫いていて素晴らしい人だ。

  • あくび虫

    ほとんど小説。それもかなりドラマティックな小説です。興味深くて、こんな人間が実在したのかと驚きましたが、何より驚嘆するのはこの本がノンフィクションだということ。専門的な記述もありますが、十二分に分かりやすくてノンストレス。なかんずくちょっとした近代史でもあり、いろんな方面から面白いです。――「世界を救うために、キリストを聖職者たちから救うべき時がきた」という言葉は、ここ数年出会った中でもピカイチのパワーワード。

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