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マノン・レスコ-

アベ・プレヴォー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102006016
ISBN 10 : 410200601X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    18世紀フランスの名作であり、凄まじいまでの 盲目の恋の物語である。 呆れるほどの マノンへの純情な恋が、 無鉄砲に邁進する青年の恋が、今では 新鮮に読める、そんな展開である。 恋に溺れる青年とマノンとの関係は、 馬鹿馬鹿しいほど、純情で… 恋を見守る 父・友の 風景も のどかで 優しい…青年の純情に圧倒されて、 マノンの可憐さが 伝わりにくいのが 少し 残念…そんな作品だった。

  • かごむし

    恋の炎に身を焦がすグリュウ君と、信仰の道を、正しき人の道を歩もうとするチベルジュと。著者はどっちの味方なのかと思ったが、二人とも彼の分身なのだろう。サン・ラザールでの二人の会話は圧巻だった。タイトルから、一見マノンの物語のようにも思うが、マノンは一つの象徴であり、これはグリュウ君がもがき苦しむ物語である。まだ女性も社会も経験のない若い頃の自分が、こんな魅惑的な女性に出会ったとしたら、身の破滅の予感すら受容して恋の茨の道を歩んでいたかもしれない。そんな経験がないことが不幸に思えるほど、激しい恋の物語だった。

  • イプシロン

    一人のひとを真剣に愛するということは、その人の短所や欠点も受け入れるということである。一人のひとに己が理想を見て捧げる情熱的な愛を「エロス」と呼ぶなら、その人の悪徳すら受け入れる愛は「アガペー」と呼べるであろう。本作はそのような読み方をしない限り、バカップルの破滅物語としか読めないだろう。文明にある社会通念や社会道徳や社会的権威が人の嫉妬心や所有欲を煽り、まともな恋愛観すら持てない人間にすることを、アメリカという欲得や妬みのない自然に近い環境に身を置いた人間として比較して抉りだすのはじつに見事だ。

  • メタボン

    ☆☆☆☆ まさに「恋は盲目」。すべてを投げ打って恋に身を捧げるグリュウは哀れであり滑稽でもある。ただそれを親切にも支える友人や紳士は更に不可解。どっからそんなに金があふれでてくるの?いろいろと突っ込みどころ満載だけれども、結構のめりこむほど面白かった。グリューの独白で、まわりくどい修辞法も、「フランスロマン主義」らしい文体なのかもしれない。ちょっと脂肪分たっぷりの料理のようで、もたれるが、たまに賞味するのも悪くない。

  • nobi

    18世紀の「マノン・レスコー」、19世紀の「椿姫」、20世紀の「肉体の悪魔」、いずれも破滅的な恋を描くこれらフランスの恋愛小説には、今一つ乗り切れない。恋人達の抑えようもない想いはいつの世にも変わらぬとしても、行動はあまりに無謀過ぎないだろうか。ただ、宗教がまだ厳然としてあった18世紀に、主人公グリュウ(≒作家プレヴォー)は信仰による幸福よりも肉体に感じられる幸福を声高に主張する。虚心に自らの快楽を幸福を見つめ、時代全体を覆う宗教観に独りで敢然と立ち向かう姿は「断固とした死の覚悟」に裏付けられて清々しい。

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