アプトン・ビール・シンクレア

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ジャングル

アプトン・ビール・シンクレア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775400340
ISBN 10 : 4775400347
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ひとりの新進作家がシカゴの不衛生極まる食肉業界の実態を告発し、これに驚愕した当時の大統領は純正食品医薬品法を成立させた…。アメリカの歴史を変えた1906年出版のベストセラーの全訳。

【著者紹介】
アプトン・シンクレア : 1878〜1968。アメリカの小説家、ジャーナリスト。メリーランド州ボルティモア生まれ。ニューヨーク市立大学、コロンビア大学に学び、Springtime and Harvest(1901)で本格的な文筆生活に。1905年に社会主義新聞Appeal to Reasonに連載した、アメリカ食肉産業の独占と腐敗を暴露する小説The Jungleが、翌年単行本化されてセンセーションを巻き起こす。同書の出版を契機にして、大統領セオドア・ローズヴェルトは本格的な実情調査に乗り出し、純正食品医薬品法を成立させる。一躍有名作家となったシンクレアは、その後も精力的な執筆活動を続け、小説、戯曲、評論、自伝などさまざまなジャンルで数多くの作品を残す一方、社会活動家としてカリフォルニア知事選に出馬するなど八面六臂の活躍をする。小説家としてはKing Coal(1917)。Oil!(1927)、Boston(1928)などのほか、ラニー・バッドを主人公とする『世界の終わり』シリーズ全11巻(1940〜53)で知られる。同シリーズの第三作Dragon’s Teeth(1942)はピューリツァー賞を受賞。日本でも早くから主要な作品が翻訳紹介されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    食肉処理工場の過酷な労働条件、杜撰な衛生管理、利益を上げるための誤魔化し。移民をほぼ根こそぎ喰らい尽くすシカゴのパッキングタウン。老人、子供、女、弱いものから死んでゆく。労働者の権利に気づいたら、排除される。これではゾラの「ジェルミナル」ではないかと思ったら、コナン・ドイルが作者のシンクレアをアメリカのゾラと呼んでいたらしい。セオドアルーズベルトに行動も取らせ、チャーチルをも刺激した社会派小説。一昨年に訪れたNYでのミートパッキングエリアの雰囲気を思い出した。今は一番ホットらしいが…、皮肉なものだ。

  • まふ

    リトアニアから一家12人で米国シカゴに移民してきた人々の報われない苦闘の記録。言葉も分からず移民する勇気を自分は持ち得るだろうか、と思うが、アメリカへの移住にはそれを可能と信じさせる希望の灯があったのだろう。主人公ユルギスは巨大な食肉処理工場で肉体労働に従事し一家でマイハウスを買うが手放さざるを得なくなり、飲酒に溺れ一家は四散し自身は浮浪者に落ちぶれる。流転放浪の果てに最後は社会主義者に拾われて自ら社会主義を目指す。食肉工場の屠殺のプロセスがリアルで息をのんだ。G1000。

  • NAO

    20世紀初頭のアメリカの深刻な社会問題を描いた自然主義小説であり、暴露小説である。移民たちが行きついた先のシカゴは独占的な食肉加工品の一大工業地帯で、そこではありとあらゆる社会悪がはびこっている。劣悪な労働条件の中でも人々は生きていくために工場主の言いなりになって奴隷のように働くしかなく、病気や怪我で病院に入院すれば、おぞましい加工食品の人体モルモットとなる。独占企業であるために起こる腐敗の闇は暗黒のジャングルを思わせるが、こういった加工品を平気で売ることができる人の精神状態は、どうなっているのだろう。

  • ブラックジャケット

    アプトン・シンクレアの1906年の衝撃作。東欧からの移民ユルギスは堂々たる肉体で、シカゴの食肉加工会社に入った。彼の視点で、苛酷な労働環境と劣悪な衛生状を告発する。さらに移民を食い物にするシカゴの住宅業者など、アメリカンドリーム自体のいかがわしさをこれでもか、という怒りの筆致で描く。妻は職場の上司に手籠めに遭い、ユルギスは上司を殴って刑務所へ。ユルギスの苦難は続く。20世紀初頭の資本主義の荒っぽさから、社会主義は多くの支持が集まった。本書の終盤は社会主義のプロパガンダになってしまったが爆弾級の衝撃波。

  • kuma

    圧巻! 生死を彷徨う貧困。その恐怖を描いて余すところがない。 食肉加工工場の凄惨極まる描写はまさに地獄絵図。 積み上げた肉の上に、一握りも二握りも掴めるネズミの糞と、毒死したネズミの死骸と共に肉といっしょにホッパーに入れられて加工されてしまう。 狂った資本主義に対峙して、終盤語られる社会主義の世界は、まさに21世紀の現在喧しく論じられているAIテクノロジー社会やブルシットジョブを予見させる論にも及んでおり、一瞬タイムスリップ物のSF小説を読んでいるような錯覚を覚えた。

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