Product Details
ISBN 10 : 4865780424
Content Description
「僕たちはお互いを愛しているのだろうか、それともボスフォラスを愛しているのだろうか?」トルコ共和国建国から約十五年、第二次世界大戦勃発前夜におけるイスタンブルの知識層青年たちの物語。主人公ミュムタズは幼い頃に両親を相次いで喪い、以後は、歳の離れた従兄であるイヒサンに引き取られる。ミュムタズは、歴史家であり東西の文化に造詣の深いイヒサンを精神面でも父とし、長ずるにつれてオスマン朝時代の伝統文化(文学、芸術、骨董)を深く愛するようになる。研究者となったミュムタズは、博士論文を書き上げたのち、ボスフォラス海峡を渡るフェリーで、夫と別れたばかりのヌーランと運命的に出会う。意気投合した二人は、イスタンブルの街並みに伝統の美しさを訪ね歩くなかで愛を深め、ついに結婚の意思を固めるが…。甘美なラブストーリーと伝統文化の美と神秘、そしてイスタンブルというトポスの魅力が渾然として描きだされた不朽の名作。
【著者紹介】
アフメト・ハムディ・タンプナル : 20世紀トルコ文学の最高峰に位置する作家、詩人。1901年にイスタンブルに生まれる。1919年にイスタンブル大学文学部に入り、当時大詩人として知られていたヤヒャ・ケマルに師事し、大いに影響される。卒業後、10年ほどエルズルムやコンヤなどで高校の文学教師を務めた。1933年イスタンブルの芸術アカデミーで、美学と神話の講座に任命され、1939年には、イスタンブル大学文学部の教授に任命される。1942年から4年間マラティヤ選出の国会議員をつとめる。1962年1月イスタンブルで死去
和久井路子 : 横浜生まれ。アンカラ在住。フェリス女学院を経て、東京大学文学部言語学科卒業。同大学院修士課程修了(言語学・トルコ語学)。リハイ大学(アメリカ)で博士号取得(外国語教育)。現在、中東工科大学(アンカラ)現代諸語学科に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
miyu
読了日:2015/12/20
藤月はな(灯れ松明の火)
読了日:2016/03/07
ワッピー
読了日:2016/01/31
ヒデじい
読了日:2017/09/22
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .