Product Details
ISBN 10 : 4622076519
Content Description
貧困研究は、ここまで進んだ! 食糧、医療、教育、家族、マイクロ融資、貯蓄……W・イースタリーやJ・サックスらの図式的な見方(市場 vs 政府)を越えて、ランダム化対照試行(RTC)といわれる、現場での精緻な社会実証実験が、丹念に解決策を明らかにしていきます。
「貧困の本質への驚くほど深い洞察に満ちた本」――A・セン
「世界の貧困に関心のある人の必読書。こんなに多くを教えてくれる本を読んだのは久しぶりだ。経済学からの最高の贈り物だろう」――S・D・レヴィット(『ヤバい経済学』)
2011年Financial Times / Goldmann Sachsベストビジネス書賞受賞作。
目次
はじめに
第1章 もう一度考え直そう、もう一度
貧困にとらわれる?
第1部 個人の暮らし
第2章 10億人が飢えている?
本当に10億人が飢えているのか?/貧乏な人々は本当にしっかり十分に食べているのか?/なぜ貧乏な人々は少ししか食べないのか?(だれも知らない? 食べ物より大事)/結局、栄養摂取による貧困の罠は実在するのか?
第3章 お手軽に(世界の)健康を増進?
健康の罠/なぜこれらの技術はもっと利用されないのか?(十分に活用されない奇跡 健康改善願望 お金をドブに捨てる みんな政府が悪いのか?)/健康追求行動を理解する(無料は無価値のあかし? 信仰? 弱い信念と希望の必要性 新年の誓い あと押しか説得か?)/ソファからの眺め
第4章 クラスで一番
需要供給戦争(需要ワラーの言い分 条件付き補助金の風変わりな歴史 トップダウン型の教育政策は機能するか? 私立学校 プラサム対私立学校)/期待の呪い(幻のS字曲線 エリート主義的な学校制度)/なぜ学校は失敗するのか/教育の再設計
第5章 パク・スダルノの大家族
大家族の何が問題か?/貧乏人は子作りの意思決定をコントロールするのか?(セックス、制服、金持ちおじさん だれの選択?)/金融資産としての子供/家族
第2部 制度
第6章 はだしのファンドマネージャ
貧乏のもたらす危険/ヘッジをかける(助け合い)/貧乏人向けの保険会社はないの?(なぜ貧乏人は保険を買いたがらないの?)
第7章 カブールから来た男とインドの宦官たち――貧乏人融資のやさしい(わけではない)経済学
貧乏人に貸す(貧乏人融資のやさしい(わけではない)経済学)/マクロ計画のためのマイクロ洞察/マイクロ融資はうまくいくのか?/マイクロ融資の限界/少し大きめの起業はどうやって資金調達を?
第8章 レンガひとつずつ貯蓄
なぜ貧乏な人はもっと貯蓄しないのか/貯蓄の心理(貯蓄と自制心)/貧困と自制心の論理(罠から抜け出す)
第9章 起業家たちは気乗り薄
資本なき資本家たち/貧乏な人のビジネス(とても小さく儲からないビジネス 限界と平均 起業はむずかしすぎる 職を買う)/よい仕事
第10章 政策と政治
政治経済/周縁部での変化/分権化と民主主義の実態(権力を人々に 民族分断をごまかす)/政治経済に抗して
網羅的な結論にかえて
謝辞
訳者解説
原注
索引
アビジット・V・バナジー Abhijit V. Banerjee
カルカッタ大学、ジャワハラル・ネルー大学、ハーバード大学で学び、現在はマサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学のフォード財団国際教授を務める。開発経済分析研究所(Bureau for Research and Economic Analysis of Development)元所長、NBERの研究員、CEPR研究フェロー、キール研究所国際研究フェロー、全米芸術科学アカデミーおよび計量経済学会のフェロー。グッゲンハイム・フェロー、アルフレッド・P・スローン・フェローも歴任。2009年初代インフォシス賞など受賞歴多数で、世界銀行やインド政府など多くの機関の名誉顧問を歴任している。
エスター・デュフロ Esther Duflo
マサチューセッツ工科大学(MIT)経済学部で貧困削減開発経済学担当のアブドゥル・ラティーフ・ジャミール教授。パリの高等師範学校とMITで学び、博士号取得とともにMIT助教となって現在に至る。全米芸術科学アカデミーおよび計量経済学会のフェロー。2010年には40歳以下で最高のアメリカの経済学者に授与されるジョン・ベイツ・クラークメダル、2009年にはマッカーサー「天才」フェローシップ、2010年初代カルヴォ・アルメンゴル国際賞(Calvo-Armengol International Prize)など受賞歴多数。『エコノミスト』誌により若手経済学者ベスト8のひとりに選ばれ、2008年から4年連続で『フォーリン・ポリシー』誌の影響力の高い思想家100人に選ばれ続け、2010年には『フォーチュン』誌が選ぶ、最も影響力の高いビジネスリーダー「40歳以下の40人」にも選出。
山形浩生 やまがた・ひろお
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学(MIT)不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める。著書『たかがバロウズ本』(大村書店、2003)『新教養主義宣言』(河出文庫、2007)他。訳書 クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』(ちくま学芸文庫、2009)、ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』(講談社現代文庫、2012)他。
【著者紹介】
アビジット・V.バナジー : カルカッタ大学、ジャワハラル・ネルー大学、ハーバード大学で学び、現在はマサチューセット工科大学(MIT)で経済学のフォード財団国際教授を務める。開発経済分析研究所(Bureau for Research and Economic Analysis of Development)元所長、NBERの研究員、CEPR研究フェロー、キール研究所国際研究フェロー、全米芸術科学アカデミーおよび計量経済学会のフェロー、グッゲンハイム・フェロー、アルフレッド・P・スローン・フェローも歴任
エスター・デュフロ : MIT経済学部で貧困削減開発経済学担当のアブドゥル・ラティーフ・ジャミール教授。パリの高等師範学校とMITで学び、博士号取得とともにMIT助教となって現在に至る。全米芸術科学アカデミーおよび計量経済学会のフェロー。2010年には40歳以下で最高のアメリカの経済学者に授与されるジョン・ベイツ・クラークメダル、2009年にはマッカーサー「天才」フェローシップ、2010年初代カルヴォ・アルメンゴル国際賞(Calvo‐Armengol International Prize)など受賞歴多数
山形浩生 : 1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
投稿日:2020/06/18 (木)
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
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アキ
読了日:2021/08/11
どんぐり
読了日:2016/02/11
s-kozy
読了日:2017/06/28
Willie the Wildcat
読了日:2016/07/27
空猫
読了日:2019/09/09
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