アビゲイル・ディーン

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レックスが囚われた過去に ハヤカワ・ミステリ

アビゲイル・ディーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150019808
ISBN 10 : 4150019800
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

企業で弁護士として働くレックスは、子供時代をすっかり捨て去ったつもりだった―実の両親からきょうだい七人が虐待されたつらい過去を。いまは充実した毎日を送っている彼女は、刑務所で亡くなった母親の遺言をきっかけに、事件後ばらばらになったきょうだいのそれぞれと連絡をとる。“恐怖の館”と呼ばれるようになる家で、あのころ彼らきょうだいは監禁されていた。ろくに食事も与えられず、鎖につながれて。その過去の絶望がよみがえるとき、レックスは…。読む人の心を揺さぶる、衝撃のサイコサスペンス。

【著者紹介】
アビゲイル・ディーン : マンチェスターに生まれ、ケンブリッジ大学を卒業。ロンドンで弁護士として働く。デビュー作の『レックスが囚われた過去に』が英米でベストセラーになる。現在はGoogle勤務のかたわら作家活動を続けている

国弘喜美代 : 大阪外国語大学外国語学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ナミのママ

    弁護士のレックスは獄中死した母親から遺言の執行者に指名された。実はレックスと他6人の兄弟は15年前に両親から監禁されていた虐待の過去があった。サイコサスペンスとのこと、遡ってどんな恐怖が明らかになるのかと楽しみに読み始めたが、とにかくレックスの過去と現在が交互に書かれて読みにくい。前半は進展もなく飽きてしまった。友人が挫折したと貸してくれたが、私も挫折。じっくり読む気力がある時なら読めたかも。

  • 星落秋風五丈原

    レックスが兄妹達を訪ねながらイーヴィと話す現在パートと、一家が狂信的な父のもと、少しずつおかしくなっていく様を描く過去パートが交錯して描かれる。一番頼れる家族が同じ家族に刃を向け傷つける。元凶は父なのだが、外界に向けても同じであるため、次第に地域社会からもはじかれる。するとますます自分を受け入れてくれる唯一のcommunity=家族に執着せざるを得ず、お互いがお互いを傷つけあう悲惨な道に向かってゆく。長い間一緒に暮らしていると、ともすると価値観に飲み込まれて自分もおかしくなりそうだ。

  • ねむ

    狂信的なキリスト教に走った父親と言いなりの母親によって激しい虐待を受けることになった一家の子どもたち。監禁生活から脱走して事件発覚のきっかけを作ったレックスが弁護士となり、獄死した母親の遺言執行者として、救出後は別々の家庭に引き取られたきょうだいたちの今を知っていく。その過程で明らかになってくる事件の真実や虐待被害者たちの心の闇。理知的なレックスの語りだけど、どんどん重苦しい気持ちになっていった。ハヤカワのポケミスはやはり、私のようなひやかし客にはハードルが高いなあ。

  • 一柳すず子

    多分そうなんだろうなという真相。もしかしたら兄弟全員もういないのかなとも思った。サバイバー一人一人が必死で生きてきた軌跡を辿る旅。「台無しにしないでよ」っていうのはレックスの心からの気持ちなんだろうな。お父さんは勝手に死ぬとき何を思っていたのかな。

  • jolly

    それでも手に取ってしまうポケットミステリー。淡々と語られるDV。全員狂っててそのまま最後まで…

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