アドルフォ・ビオイ・カサーレス

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英雄たちの夢 フィクションのエル・ドラード

アドルフォ・ビオイ・カサーレス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801005730
ISBN 10 : 480100573X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
大西亮 ,  

Content Description

1927年、カーニバルに沸くブエノスアイレスの夜、主人公のエミリオ・ガウナは仲間たちとどんちゃん騒ぎをしたすえに意識もおぼろのまま“仮面の女”と邂逅する。女はいつのまにか消えてしまうが、疲労感のうちに人生の頂点をなす瞬間を経験する。あの夢のような体験をもう一度生きなおすべく主人公は3年後、ふたたび仲間たちを引き連れてカーニバルの夜にくり出すのだが…ラプラタ幻想文学の旗手ビオイ・カサーレスによる、ボルヘスが“世界で一番美しい物語”と評した傑作。

【著者紹介】
アドルフォ・ビオイ・カサーレス : 1914年、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、1999年、同地で没した。十代のころから幻想的な作風を特徴とする小説の執筆を手掛ける。十八歳のときのボルヘスとの出会いは、後の創作に大きな影響をおよぼした。1940年、アルゼンチン出身の女流作家シルビナ・オカンポと結婚、代表作である『モレルの発明』により名声を飛躍的に高める。『脱獄計画』(1945)、『豚の戦記』(1969)などの長編をはじめ、短編も発表。1990年にセルバンテス賞を受賞

大西亮 : 1969年、神奈川県生まれ。神戸市外国語大学大学院博士課程修了(文学博士)。現在、法政大学国際文化学部教授。専攻、ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ギリシャ神話と『予告された殺人の記録』が融合したような時間軸順に描かれる訳ではないので読み始めは混乱した。だが、それが後にデ・ジャ・ヴュか、未来視のような効果を与えるのに感嘆せざるを得ない。愛する女、クララを置いて「博士」とは名ばかりの破落戸、バレルガ率いる集団についていくガウナ。彼は自分の運命を変えたカーニバルの日を再現しようとするが、バレルガ達の所業に疑いを抱く。「自分はあの日を美化していただけでないか?」と。そう思うようになった時、人は初めて自分が「老いた」と気づき、その事実に身も心も追いついていく

  • フランコ

    好み:9/10 『モレルの発明』『脱獄計画』と読んできて、だいぶ反リアリズムとも呼べる抽象性を感じていたが、今作はだいぶリアリズムに寄ってきている。しかしさすがの幻想性は健在で、かつロマンスとラストも素晴らしい。栄光回帰の儚さ。あとマテ茶を飲んでミラネーサが食べたくなった。

  • 中海

    一番好きな作家だ。後書きの「無数の女好き」エピソードがたまげる。人付き合いの苦手な人と思い込んでいただけに衝撃。結構モラルないみたいで、同居していたオクタビオパスの奥さんとも。 本編。実は死ぬ運命だった男が、嫁の父親のおかげ?で生き延びたらしいのだが、自分が死ぬので、あいつのことは頼むよ、と娘に託して死ぬ。娘は助けるために向かうが。まあ、粗筋はあんまりね。こう、外から見たら自分は順風満帆なはずなのに、何をやっても満たされなく、そんな自分に疲れている感じがねー。やるせなくて堪らないわ。沢山翻訳してください。

  • monado

    全体の3/4くらいまでは何が主題なのかがわかりづらく、場面展開も忙しく、登場人物も多いので、かなり混乱したが、最後の畳込みがある種の時間SF的な幻想文学に仕上がっている。この忙しい場面展開自体もまた、最後のための伏線と言えるかもしれない。

  • ふゆきち

    途中冗長な気もしましたがラストに至る布石と思えば。ぞくぞくしました。

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