Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• すけきよ

  読了日：2019/03/14

  ブライアン・Ｍ・サモンズ「ダイエットやめますか？ それとも人間やめますか？」ゾンビパンデミックの原因がなかなか斬新だし、それがテーマとグロテスクさが不可分でお気に入り。/キム・ニューマン「秘薬狂騒曲」はジキル博士の変身薬を巡る騒動を描く。ニューマンは短編集待ってます！

• ハルバル

  読了日：2019/10/01

  個人的ベストはクトゥルー・パンデミック物「因果率の啓示」、アイデアがとても斬新なナノテクSFゾンビホラー「人間やめますか？(略)」(この邦題センスは正直…)、ジキルとハイドの後日談を当時のロンドン風俗満載で書いたキム・ニューマン「秘薬狂騒曲」(今のところニューマンに外れなし)。科学の恐怖をSFに譲り渡したと思われる今このテーマで書くと、どうしてもB級にならざるをえないようだ。それでも真に恐ろしいのは人間の欲望というのはいつの時代も変わらない。

• 5〇5

  読了日：2023/03/25

  「マッドサイエンティスト」と言えば、思い浮かぶのは、ヴィクター・フランケンシュタインとジキル博士でしょうか。人が創り出したものには、プラス面だけでなくマイナス面もあるのは自明ですね。そして、本書で特集された科学と発明のマイナス面であるところの暗黒面や狂気面を堪能するのが、闇を愛する読者の性(さが)なのです。

• 三谷銀屋

  読了日：2019/03/24

  科学技術の暴走やマッドサイエンティストをテーマにした特集号。芦辺拓「コピー&ペーストは罪」ネットの創作界隈でもよく話題になるパクリ問題を取り上げたブラックな掌編。コピペをそこに繋げるのか！ という意外性が面白かった。ブライアン・M・サモンズ「ダイエットやめますか？ それとも人間やめますか？」はかなり怖い。人類が痩身の夢を追い求めた結果、文明は壊滅し、ゾンビ化した人間達は暴食に走る、というのがなんとも皮肉的。いつの時代も、新技術への無意識の恐怖は、期待の裏側に確かに存在するのでは、と思わせる今号でした。

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