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アメリカンビレッジの夜-沖縄・基地の町に生きる女たち(仮)

アケミ・ジョンソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314011822
ISBN 10 : 4314011823
Format
Books
Release Date
August/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

彼女たちの言葉から、複雑で矛盾に満ちた沖縄の歴史と現実が浮かび上がる。

目次 : リナ/ イヴ/ アシュリー/ サチコ/ アリサ/ スズヨ/ デイジー/ ミヨ/ エミ/ チエ/ アイ

【著者紹介】
アケミ・ジョンソン : ブラウン大学東アジア研究学科卒、アイオワ大学大学院創作科修了。フルブライト奨学金を得て日本に留学中、沖縄に滞在したほか、京都アメリカ大学コンソーシアムでも学んだ。現在は沖縄について各紙誌に寄稿するほか、ジョージ・ワシントン大学、ハワイ大学などで教鞭をとる。初の著書となる『アメリカンビレッジの夜―基地の町・沖縄に生きる女たち』でウィリアム・サローヤン国際賞にノミネートされた

真田由美子 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 翔亀

    【沖縄53】この書名で、11名の女性へのインタビューが目次に並ぶので、てっきり沖縄のアメラジアン(主に米軍人の父と沖縄の人の母の子)やアメジョ(専ら米軍人と付き合う)の生活史かと思った。確かに生活史は生活史なのだが、例えば岸政彦さん【沖縄52】のような、いやそれを超えた沖縄社会への洞察があり、驚愕し深く感じ入った。驚きは三つある。■著者は日系四世(広島出身)の米国社会学者。来日して日本は「純血の神話に彩られた均一性に憑かれた国」(p18)であることを知る一方、沖縄は「コンタクトゾーン(複数文化接触領域)↓

  • たまきら

    日系アメリカ人四世の著者だから書けた…渾身をこめた一冊です。日本が「アメリカよりも人種の純潔と階級の神話に彩られ、いわば均質性に憑かれた国であることを知った」彼女が、沖縄の複雑な歴史といまに惹きつけられ多くの人々と出会っていく。そうした女性たちの名前が付けられた章に悲しんだり怒ったり。以下印象に残ったことを。米軍兵士との結婚で起きる問題の一つで、バーベキュー用に買ったお肉を昆布で煮られた話が出てきたんですが、ここには大笑いしてしまいましたよ。「価値観の違い」ってほんと恐ろしくも笑える。

  • つちのこ

    ここは日本であって、日本じゃないのか…沖縄を旅した先日、やんばるの森に忽然と現れた米軍の戦闘訓練センターに驚いた。沖縄に暮らす女性たちを軸に、沖縄が抱える数多の問題を歴史と現実からするどくえぐった努力作である。特に米軍基地の問題については、過去から頻発している性暴力事件を検証しながら日米関係のはざまに生きる沖縄の行く末に警鐘を鳴らしている。最後まで読んで、日系4世の著者が基地反対の強い信念のもとにこれを書き上げたことを知った。日本人ではなく、文中ではあえて沖縄人と表現した意味合いを理解しなければならない。

  • kan

    ものすごい力作。基地の恩恵を受け交流し共存しつつ、基地がなければ生命や尊厳は失われなかったはず、という矛盾と複雑さをはらむ沖縄を、一人一人顔の見える女性のストーリーから克明に描き出す。受忍や憎しみと、独自性の発展が合せ鏡のようだ。さらに本土による沖縄の現在と過去の扱いが、問題を二重の入れ子構造のようにしていることがよくわかる。アメラジアンやセックスワークやアイデンティティなど、個人の人生や価値観と政治や歴史の繋がりが、多角的な視点から掘り下げられている。翻訳もすばらしかった。

  • 駒場

    大著と呼ぶにふさわしい、沖縄本土復帰50年を機に是非広く読まれてほしい本。基地の持つ"男性性"ゆえに一番影響を受けてきた沖縄の女性たちの視点を通し、琉球から沖縄戦、占領、本土復帰、基地問題、性暴力といったテーマを広く冷静な目で見通す。米兵と恋愛関係になる女性を「アメ女」と呼んで蔑視するような社会と、性暴力被害者に純潔性を求める世論といった問題を非常にうまく言語化していて、「米軍的なものとファックしたりされたりする関係になりたいのは、実のところ政治を動かしている男たちだ」というくだりには唸った

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