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肉は美し

アグスティナ・バステリカ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309209357
ISBN 10 : 4309209351
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

クラリン文学賞2017受賞。レディース・オブ・ホラーフィクション賞長編部門最優秀賞2020受賞。ワシントン・ポスト紙ベストSF2020選出。フィナンシャル・タイムズブックオブザイヤーSF部門2020選出。動物感染症のパンデミックにより畜肉が食べられなくなり、かつてない食糧危機が人類を襲った近未来の世界。たんぱく源を求め続けた人々の間で、移民・貧民を狙った人肉の闇取引が横行。食肉需要を満たそうとする企業の圧力に政府が屈し、ヒトの飼育・繁殖・屠畜・加工が合法化された。この出来事は〈移行〉と呼ばれ、家畜化されたヒトは〈頭〉、それを加工して作られた人肉は〈特級肉〉と言い換えられた。「クレイグ食肉処理工場」の重役マルコスは、〈頭〉を解体し、〈特級肉〉として出荷する日々を送っていた。ある時、一頭の家庭飼育用の最高級の〈頭〉のメスをなりゆきで譲り受けるが、非合法とされる「人間扱い」をはじめてしまい…。世界中で話題沸騰〈スパニッシュ・ホラー文芸〉超問題作!人肉食が合法化した社会を冷徹に描き切った、究極のディストピア食人ホラーSF!

【著者紹介】
アグスティナ・バステリカ : 作家。1974年ブエノスアイレス生まれ。ブエノスアイレス大学で美術を学んだ後、小説を書きはじめ、ブエノスアイレス市文学賞最優秀未発表短編賞(2004、2005)、第38回ラテンアメリカ短編賞最優秀賞(2009)などを獲得。長編『肉は美し』(2017)で、現代アルゼンチン文学の最重要文学賞クラリン文学賞を受賞。衝撃的な内容からTikTokを起点に社会現象化。世界30カ国以上で翻訳され、100万部を突破するベストセラーに。レディース・オブ・ホラーフィクション賞長編部門最優秀賞(2020)を受賞し、ワシントン・ポスト紙ベストSF(2020)にも選出された

宮〓真紀 : スペイン語圏文学・英米文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Sam

    衝動買い。ストーリーは帯(「人肉食が合法化した社会を冷徹に描き切った、究極のディストピア食人ホラーSF」)で充分分かるし、恐ろしくリアルでホラーな場面がこれでもかと続く。でも内容はいたって真っ当で、人肉工場で優秀な社員として働きつつも人間が持っているはずの尊厳や情感を失うことができない主人公の苦悩を描く。後書きによると「野蛮な資本主義」を批判するのが著者の狙いである由。この社会には希望ある未来は見出せないことを描きつつ、主人公の再生の可能性を垣間見せるエンディングを自分はポジティブに受け止めたが甘いか?

  • 沙智

    文学性の高いディストピアSF。感染症が爆発しているので動物を描いた商品は売られなくなっており、小人や妖精になっているという細かいディストピア描写が好き。全体的に描写が淡々としているので、ホラーとして括られることにピンと来なかったけど、冷静に考えたら人肉食が罷り通ってる社会という状況自体がまずホラーである。そしてラストにかけての加速が凄まじい。主人公の感情の変化は少し拙速に感じだけど、だからこそインパクトのある結末になっている。

  • イツキ

    人肉食が合法となった近未来が描かれる作品。今年読んだ本の中で一番衝撃的な作品でした。制度化されただけで同じ人間を家畜と、食べ物と認識できてしまうものなのかと疑問も覚えますが、戦争や差別、虐殺などの歴史を考えるとありえないと言い切る事が出来ないことに複雑な気持ちになります。主人公の内面を描く文章は非常に美しく、周囲の人々や制度に対し疑問を持ちながらも生きるために仕方なく合わせているといった一抹の良心を感じられるのですが過酷なストーリーはそれすらも許さず打ち砕くような結末でした。

  • まき

    おもろい!!!!!!!!最後まで目が離せなさすぎる!!!!!!!!!!おもろい!!!!!!!!!!!とにかく人間がひどい。ひどいけど、現実もひどいんだ。

  • 彼方から

    人肉食が合法化した社会で屠畜業を営む主人公「彼」の生活の物語。人肉食と聞くとえらい陰惨なグログロシーンの連発かと思うが、むしろ落ち着いた、官僚的用語・文章が続く。しかしそれはおぞましい現実から目を逸らすための工夫であった。それを知らない部外者が迂闊に現実を表現することで、説明文のように文章を捉えていた読者の脳裏に恐ろしいシーンが垣間見える。話が進むにつれ、「彼」は誤魔化しをすて、ありのままを表現してゆく。その「彼」が社会にあわせた誤魔化しの世界に回帰する結末は圧巻。文学である甲斐がある名作。

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