アイリス・マリオン・ヤング

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正義への責任 岩波現代文庫

アイリス・マリオン・ヤング

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006004477
ISBN 10 : 4006004478
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自助努力を強要し、弱い個人たちを分断する政治から、かけがえのない存在として人びとがつながりあう政治へ。ホロコースト、人種差別、貧困…。ロールズ、アーレントらの議論を精査したうえで、過去から現在に至る構造的・歴史的不正義の責任を引き受け、政治を変革する可能性を問う。急逝した著者のためにマーサ・ヌスバウムが寄稿した序文も収録。

目次 : 第1章 自己責任から政治的責任へ/ 第2章 正義の主題としての構造/ 第3章 「罪」対「責任」―ハンナ・アーレントをめぐるひとつの読解、そして実践的批評/ 第4章 社会的つながりモデル/ 第5章 国境を越える責任/ 第6章 責任を避ける/ 第7章 責任と歴史的な不正義

【著者紹介】
アイリス・マリオン・ヤング : 1949‐2006。アメリカの政治哲学者、フェミニズム理論家

岡野八代 : 1967年生。同志社大学教授。専攻は政治思想、フェミニズム理論

池田直子 : 1979年生。中央大学非常勤講師。専攻はフェミニズム平和理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Bevel

    「構造的不正義」と未来志向の分有された責任。前者の定義にはサルトルの実践的惰性態、ブルデューの再生産の話が関わってる。具体例としてのアパレル業界の話は、もうみんな知っている。国家や行政が何とかしてくれるわけがないという前提。そりゃそうねという感じ。任意の不正義に関する議論は、局所的な不正義の記述だけでなく、これを前提として、どうするか考えないといけないのだろうと思っているけれど、どんなもんだろう。ヌスバウムの批判は一見過去志向に見える裁判の未来志向の側面が見えてないだけに思ったけどな。

  • バーニング

    ロールズが重視した基礎構造の不平等さの克服。その理論を擁護しつつ現代的な議論に載せるために「構造的不正義」の議論を展開する一冊。自己責任論の解体にもなるし、ピーター・シンガー的な功利主義への痛烈な批判にもなっている。様々な面で個人主義が「根付きすぎた」現代のアメリカ社会において重要な議論であり社会構想なのだろうと思うが、本書の執筆当時に比べても政治的・文化的な立場による分断がますます広がる中で社会全体で責任を「分有」することは果たして可能なのだろうか、とも考えてしまった。

  • わたる

    例えばシングルマザーが立ち退きを言い渡されたが、周囲に手頃な家賃の家がなく渋々遠距離通勤を強いられる。 社会問題としてありそうな事象が、構造的不正義ではないか、この責任は誰にあるのか。本書はそんな問いを投げかける。 政治的責任として社会全体が負うというのが筆者の主張。例えば「環境問題は皆に罪がある」といったときそれは誰の罪でもなくなってしまう。罪は個人に着せられるべきだが、これからの社会を作る責任は皆にある。罪:過去、責任:未来という考え方は興味深かった。自己責任論への反抗はすでにあったのだなと感じた。

  • Go Extreme

    自己責任から政治的責任へ 正義の主題としての構造 「罪」対「責任」――ハンナ・アーレントをめぐるひとつの読解、そして実践的批評 社会的つながりモデル 国境を越える責任 責任を避ける 責任と歴史的な不正義 「鳥籠」を解体し、異なる未来を築くために――現代アメリカにおける刑罰国家の拡大と脱‐福祉国家化を考える

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